2018年04月20日 配信

4/20(金)障がい者の日中一時支援事業所が塚田にオープン

地域に開かれた障がい者施設に

 塚田駅西口から徒歩2分ほどの住宅街に18歳~64歳までの知的障がい者と精神障がい者の為の日中一時支援事業所「塚田のなかにわテラス」(船橋市行田1-46-1、TEL047-430-0010)が5月1日にオープンする。

 同事業所は、建物の企画、設計、施工、工事を手掛けた不動産・建築業の「京葉エステート」(船橋市行田1-48-7)の街づくりプロジェクト「塚田のなかにわ計画」事業の一環で建てられたもの。塚田駅から行田方面に向かう道路に沿った約447坪のL字型の敷地内に障がい者支援施設を作り、地域住民との交流の場所となるような、まさに「中庭」的な役割を持たせたいというコンセプトだ。

 運営はクリーニング業を行う「ロイヤルクリーナース」(船橋市行田1-47-1)を母体とする「一般社団法人アールイー」が行う。

 第一期としてスタートした「塚田のなかにわテラス」の隣には、第二期に1階が高齢者専用のシェアハウス、2階は障がい者の寄宿舎となる施設が今年の夏に着工予定。第三期として、道路側にはカフェが年内に着工する。

 カフェは運営に障がい者がかかわる就労継続支援施設となる。設計を担当した髙橋京平さん(27)は「近隣住人がふらっと入れるような開かれた場所を目指している。また、災害時の防災拠点のひとつになるよう太陽光ソーラー発電を建物に備え、庭には井戸の設置を予定している」と話す。

 「塚田のなかにわテラス」1階はテレビを見たり、マッサージチェアでくつろいだりできる約10坪の「ひだまりルーム」と、同じく約10坪の卓球や筋トレなどの軽い運動ができる「鉄腕の部屋」がある。

 設計を担当した京葉エステートの髙橋京平さんは「床や扉等はバリアフリーを、“ひだまりルーム”の床は天然由来の素材を使用。優しい風合いの天然木が目に触れるように外観や室内にアクセントとして用いている」と話す。2階は「アールイー」の事務所となる予定。

 髙橋茂之さんは「ここの地主さんは塚田に愛着を持っており、障がい者をオープンに受け入れてくれる方。その方の協力と理解で始まった事業。将来は2階のテラスをステージに、障がい者によるバンド演奏を披露したい。お情けの福祉ではなく、地域住人と交流のあり、『自分も入りたい』と思うような楽しい場所を目指している」と笑顔をみせる。

 運営団体である「アールイー」の母体である「ロイヤルクリーナース」は1953年に船橋市本町で創業を始めたクリーニング会社で、1958年に現在の地に移った。同社は、当時から障害者を従業員として採用している。

 同社の2代目社長で、現在「アールイー」の理事長である髙橋茂之さん(64)は船橋市出身。「知的障害者は一つのことを継続する力など優れている面があり、同団体では社会に送るための就労支援をしている。そういった障害者が仕事の後や休日の日中にゆったり楽しく過ごすことができて、家族の支援にもつながれば」とも。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 「ひだまりルーム」でくつろげる

  • 「鉄腕の部屋」で軽運動

  • アールイー髙橋理事長(右)と京葉エステート髙橋さん(左)

この記事を書いた人

小林夢生

小林夢生

MyFuna編集部所属、ママ向け情報誌「Mamachi」の編集長。中学1年生(女)と小学校1年生(男)のママです。
ママが“元気”に“楽しく”子育てできる街づくりを目指しています!ハンドメイドマルシェをはじめ、各種イベント企画・運営も行っています。木曜日は「市場カフェ」で終日カフェスタッフもやってます。
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