2017年02月23日 配信

2/23(木)浜町商店会で「子ども食堂こっこ」オープン

喫茶「五番街」で船橋市内5番目の子ども食堂

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 ららぽーとTOKYO-BAY近くの浜町商店会にある喫茶「五番街」(船橋市浜町1-5-3-107)で2月19日、「子ども食堂こっこ」がプレオープンした。

 全国的に広がりを見せる「子ども食堂」とは、さまざまな事情で食事のとれない子どもたちや1人で食事をしなければならない子どもたちに、「温かい食事」と「場」を提供する取り組み。関係者によると現在、全国各地で160を超える子ども食堂が運営されているという。

 代表の笹田明子さんは、「子どもだけで来ていただいても、子どもと一緒に来ていただいても、大人だけで来ていただいても、誰が来てもいいんです」と話す。

 笹田さんは結婚後宮本で子ども2人を育て、小中学校でPTA本部役員として活躍、2011年からは主任児童民生委員としても活動している市民活動家。

 主任児童民生委員の研修では養護施設や少年院にも足を運び、「自分に何ができるのか」を自問自答する日々が続いていたという。

 ある日テレビで、自宅で中高生に食事を支援している人の番組を目にし、「自宅でもできるんだ」と、肩から力が抜けたという。同時に「できるかも」は「自分がやらなければ」という使命感に変わった瞬間だったという。

 子育てを共に経験した仲間に、「子ども食堂をやりたい」という自分の思いを打ち明けると、仲間はすぐに賛同、行動に移すことができたという。現在13人の仲間で活動。

 懸案だった場所の問題も喫茶「五番街」に決まった。同喫茶店のマスター牛垣さんは「喫茶店を始める当初から、大人も子どもも集える場所にしたかった」と快諾の理由を話す。

 店名は子どもが親しめる温かな響きを考えて「こっこ」と名付けたという。ひよこを連想させ、子ども食堂は「ここだよ」との気持ちも込めている。折しも今年は酉年、意図せず名付けた店名には「運命の巡り合わせもあるようです」とスタッフ。

 メンバーがそれぞれ体当たりで企業へ足を運びプレゼン、共感してもらえた企業「森永乳業」「エスプール ワークハピネス農園」「ヤオハル」「千葉フードバンク」などが食材を提供している。

 メニューはその都度変えるというが、栄養士の資格を持つメンバーと笹田さんが一緒に作っていくという。この日の来客は72人。「地域のサッカーチームのちびっこ、近所の小学生の女の子たち、家族連れや通りかかった素敵なカップル、自治会会長さん、近隣の小中学校の校長先生、船橋市長さんなどいらしてくださいました。 皆さんが気軽に足を運んでくださる、愛される街の食堂を目指していきたいと思います」と笹田さん。「まだまだこれからですが一歩一歩進んでいきます。食事も、もっとおいしく召し上がっていただけるように頑張ります」とも。

 善意の力が集結した「子ども食堂こっこ」はこの先3月26日のプレオープンを経て、4月16日いよいよ本格オープンする。今後月1回のペースで開催、5月14日、6月11日、7月30日、8月20日、9月24日、10月22日、11月19日、12月10日、2018年は1月21日、2月18日、3月25日。

 営業時間は12時~15時。料金は子ども=無料、大人=500円。問い合わせは笹田さん(TEL 090-1760-3907)まで。

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 笹田さん(右)と仲間たち 笹田さんと松戸徹市長
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市長を囲んで 牛垣さん(左)
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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

大西俊子

大西俊子

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