2015年09月01日 配信
201509_watashitoshigoto01.jpg 川瀬 紀子さん

プロフィール

1940年 千葉市・飯豊商店に生まれる
1959年 御茶ノ水美術学院研究科第2期生
グラフィックデザイナーとして活動
1974年 「習志野市実籾おかあさん文庫」設立
東京子ども図書館3期生
「 絵とおはなしの会」を各地で行う
1990年 4年間 福岡市に移住
1995年 船橋市で「アメジスト・アート出版」
「 きりなし文庫」設立

自宅で子どもの本の貸し出しや読み聞かせを行っている「きりなし文庫」を立ち上げて30年、読み聞かせをワイフワークとしている川瀬さん。もとはグラフィックデザイナーとして活躍、夫の川瀬建雄さんが大手印刷会社に勤めていたことから「アメジスト・アート出版」も設立。川瀬さんの描く絵や話をまとめた『おはなしおはなし①、②、③』『読み聞かせ絵本555冊』や絵本『めぐりめぐって』『ジュエムがたかの番をしたおはなし』などを出版、読書や読み聞かせの普及に役立ててきた。
4年間夫の転勤で福岡市にいた時に、「福岡おはなしおはなしの会」を仲間と立ち上げた。大人に対しても読書の重要性を伝え たいとの思いがあり、全国の仲間と、読書と子どもの情報交換の冊子として「おはなしおはなし通信」を年6回発行してき。
今年6月、100号を迎え、集大成となる216頁オールカラーの「記念誌」を発行した。執筆協力者は70人をこえ、各人の 活動実践を記録にまとめたもので、たくさんの読者から「立派な本をありがとう」と感謝されたという。
というのも御年75歳、戦前戦中戦後を生き抜き、男性社会の中でつらい思い、悔しい思いも数知れなかったという。「まだま だ男性社会が残る世の中、さらなる女性の活躍を目指して、子どもたちへの読書のすすめ、本のおもしろさを伝授するため行動していきたい」と意欲的に話す。
『むかしむかしの話し』の冒頭で、おはなしを語る原点に触れており、「わたしが子どもたちにおはなしをしているのは、父 の話が根底にあったのです」と川瀬さん。第二次世界大戦で満州からシベリアに抑留され帰還した父親が、死と隣り合わせの極限の体験を毎日語ってくれたのだという。
話を聞いて、絵に描いたように想像する体験が読書活動の原点にあるという。
昨年からは地元の宮本小学校「朝読おはなし会」の朗読活動も始まり、多忙な日々を過ごしている。

201509_watashitoshigoto02.jpg201509_watashitoshigoto03.jpg

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

スポンサードリンク

MyFunaの最新情報はこちらから
関連キーワード