2009年01月01日 配信

船橋で生産されたり、獲れたりする船橋自慢の様々な農林水産物を紹介。

初回は、船橋の沖合いにある貴重な干潟・三番瀬で採れる海苔に焦点をあててみた。 

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東京湾奥で採れる希少な江戸前海苔。

味、香り、柔らかさ、三拍子揃った逸品。

~船橋の地産地消~

地産地消とは「地域で生産された農林水産物をその地域で消費する」という意味。地域の産物は大切な土地
の文化であり、自給率を上げる大切な事業でもある。船橋の名産といえば、小松菜や葱等の野菜や船橋港で水揚げされる水産物があげられる。中でも船橋の沖にある三番瀬で採れる海苔は希少な江戸前海苔として知られている。
 

船橋が誇る三番瀬の海苔

三番瀬は東京湾奥で唯一残る浅海干潟で、潮流や干満が盛んな豊穣の海として知られている。
干潟は海の生物が生きて行くのに必要不可欠な場所で、
三番瀬は東京湾の最後の命の砦ともいえる大切な環境資源だ。
東京湾奥の海苔の養殖は江戸時代から盛んで「浅草海苔」の名で親しまれてきた。
今は三番瀬が江戸前の海苔の伝統を引き継ぐ漁場となり船橋漁協にも海苔専門の漁師がいる。
三番瀬で穫れた海苔は最高級品としてもてはやされ、特に年内に摘まれた新芽で作られる海苔は
味、香り、柔らかさの三拍子が揃った逸品として食通の間でも「本物の海苔の美味しさが味わえる」と評価が高い。
船橋産の海苔は、生産量が少ないため有名料理店等に直接引き取られるようなケースが多いが、
船橋市内の専門店でも購入できるので、ぜひ味わってみることをお勧めしたい。
近年、地球温暖化や埋め立て等による海の環境の悪化で、
三番瀬の海苔はいつ「幻の海苔」となっても不思議でない現状を抱えている。
船橋産の海苔を味わうことにより、三番瀬がどんなに大切な干潟であるか、
そして必ずや次の世代に残していかなければならない環境資源であるかを多くの人が実感できるはずだ。
 

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海苔の胞子が入っている海水に浸して種付けした網を三番瀬の竹棒でできた支柱に張る。
種付けは普通9月の下旬に行われ、例年11月中頃からが収穫の時期となる。
三番瀬は干満の差があるので、海苔は潮が満ちれば海の中で、
潮が引けば太陽にさらされ栄養分たっぷりに育つ。
三番瀬の海苔が他の海苔と比べて美味しい理由のひとつだ。
 
 
 
 
海苔を作る工程を「しんべ」の岩田美代子さんに伺った。
獲って来た海苔はタンクに入れ汚れを取り除いてからミンチにする。
さらに真水と交ぜてから漉いて形を整え乾燥させる。
 
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sanbanse_ono.jpg船橋市漁業協同組合組合長
大野一敏さん
海苔をはじめとする三番瀬の漁業を語ってくれた大野さん
  

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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