2021年03月09日 配信

VOTE FOR CHIBAで「選挙割」を担当する魯さん(左)、川原さん(写真撮影の為、マスクを外しています)

3/9(火)船橋市内の女子学生らが千葉県知事選挙の「選挙割」を計画

若年層の投票促進を目標に飲食店と連携を

 3月21日に行われる千葉県知事選挙の投票率向上を目的に船橋市内の大学生・魯良希さん(22)と、高校生・川原麻菜さん(17)が「選挙割」を計画、市内の飲食店を回っている。

 「選挙割」とは、投票と引き換えに受け取る事ができる「投票済証明書」を提示する事で企画に賛同する飲食店などで「割引」や「サービス」を受けることができる仕組み。市内でも数年前から投票率向上を目指し、商店主や街づくりの人々が主導し行ってきた。

 今回の千葉県知事選挙は、2016年6月施行の選挙権(投票権)の年齢引き下げから2度目となる県知事選挙。前回の県知事選挙における30歳以下(以下、U30世代)の投票率の低さ(18パーセント)がきっかけで立ち上がったという。

 母体となっているのは、「若者が声を届け、その声が響く社会を作る」をテーマに学生中心で組織されている「NO YOUTH NO JAPAN」。同団体の立ち上げメンバー・瀧澤千花さんはデンマーク留学中「自分たちの意見を社会に反映させるために投票に行き、お酒を飲みながら開票速報を見る」という文化にふれたという。

 「私たちが社会を作っている」という同世代に感化され、積極的に政治に参加していく同世代を目の当たりに。投票率85パーセントという実績のバックボーンを知り「NO YOUTH NO JAPAN」を結成、情報発信を開始したという。

 活動開始から1年半ほどで画像共有SNS「Instagram」では6万人近いフォロワー(支持者)を集めた。しかし、「フォロワー数が増えても社会的な影響力はまだまだ少ない」と、展開を模索。瀧澤さんが生まれ育った千葉県のリーダーを決める千葉県知事選挙に焦点を絞った情報発信用のInstagramアカウント「VOTE FOR CHIBA」を立ち上げた。

 デザイナーチームや制作チームを組織し、若い層の興味を惹くデザインやWEBページを駆使。U30世代に対し選挙や投票に関する情報発信を各方面から積極的に行う。千葉県知事選挙で争点になりそうな点を調査し、細かい数字を示してわかりやすく発信、選挙に参加する意義を伝えている。また、各地の成人式でもパンフレット配布を実施。今後は企業やプロスポーツチームとの連携でも情報を発信していく予定だという。

 「選挙割」は「VOTE FOR CHIBA」の活動の一環として立ち上がり、魯さんが責任者として活動している。魯さんと川原さんは千葉市内、船橋市内の飲食店を訪問し「選挙割」の趣旨を説明、現在(3月6日時点)19店舗の飲食店が参加意思を表明しているという。

 魯さんは市内中学校の卒業生。現在、千葉大学の4年生で船橋市在住。小学校の「公民」授業で憲法に触れ、当時中国国籍だった自分に選挙権がない事から長らく疎外感を感じていたのだという。近年、日本国籍を取得し、今回が念願の初選挙になるのだという。「自分に何かできる事はないか?」と模索しているところで「VOTE FOR CHIBA」瀧澤さんの活動を知ったという。

 また、船橋在住の高校2年生・川原さんは、NO YOUTH NO JAPANと関わる中で、自分の地元でも選挙に関するプロジェクトがあると知り「自分には選挙権はないけれど、何かできる事はあるはず」活動への合流を決めたという。

 今後は、企業や飲料メーカー、グルメサイトなどにも連携を呼びかけ「選挙割」参加店を少しでも増やし、千葉県全域での認知度向上に努めていくという。現在も「選挙割」参加飲食店は募集中で「VOTE FOR CHIBA」公式ホームページからも応募が可能だという。

 「選挙割」に参加する飲食店には、他地域で実績のある「一般社団法人選挙割実行委員会」と連携し、政治的な中立を約束する規約なども設け公正な活動として進められるよう配慮している。

 「VOTE FOR CHIBA」公式ページ https://voteforchiba.studio.site

 選挙割参加を希望する飲食店の応募フォーム 選挙割にご協力いただける店舗様アンケートフォーム (google.com)

 「VOTE FOR CHIBA」Instagramページ VOTE FOR CHIBA(@votefor_chiba) • Instagram写真と動画

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 選挙割について説明しているチラシ

  • 選挙割を紹介しているポスター

  • 選挙割参加店に掲示されるポスター

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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