2015年12月22日 配信

12/22(火)市場小学校で「和食修業」

ミシュラン一つ星の日本料理人が出汁のとり方をレクチャー

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船橋市立市場小学校(船橋市市場1-5-1)で12月17日、「ミシュランガイド東京」で5年連続1つ星を獲得した日本料理店「鈴なり」店主の村田明彦さんを講師に迎え、6年生児童が和食の基本である「出汁」について学習した。

本授業は、食育およびキャリア教育の一環として行われたもの。村田さんは「和食給食応援団」として、全国の小学生、栄養士や先生などに和食の良さを伝えるという、社会貢献活動も積極的に行っている。

今回の学習課題は、「和食の達人から、技や思いを学び取ろう」。達人の仕事の話から「働くことの大切さや責任」を、本物のだしを味わうことで「作り手の思い」を感じることを狙いとし行われた。

授業では、まず初めに、昆布を前日から浸したものと当日の朝浸した出汁の違いについてを比較。続いて、出汁のひき方を村田さんの実演でレクチャー。ここでは、何工程もの作業を踏み3か月かけて出来上がる、まぐろ節と鰹節を削った「枯節」という上質なものを使用した。「まぐろ節は味が濃いので鰹節を合わせることで上品な味に仕上がる」と村田さん。

沸騰させた真昆布にまぐろ節と鰹節をいれ、出汁の香りが周囲を包むと児童たちから歓声があがった。出汁の試食で佐々木涼羽くんは「すごい料理人だなあと思った。プロがつくった美味しい出汁に感動した」と話した。

質疑応答では、「子どもの頃の夢は」「どうして料理人になったのか」「和食の良さは」「こだわりは」など様々な質問が飛び交った。「一番好きな食べ物は」との質問で、村田さんが「納豆」と答えると笑いが巻き起こった。授業後には村田さんを囲んでの会食が行われ、「とても楽しかった」と村田さんは笑顔を覗かせた。

同校では、「子どもの頃から本物の味を知ってもらいたい」「食品添加物など体に不必要なものを取るのを防ぐ」という思いから、手作りの給食にこだわっている。「給食の出汁も今日の授業と同じように手間をかけて作っている」と同校の栄養士。

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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