専門家が社会的自立を支援
行田の国家公務員体育センター跡地に「さざんかキッズ」(船橋市行田2-6-47)が7月1日、開園した。
同施設の運営は、社会福祉法人さざんか会(船橋市行田2-8-1、TEL 047-404-1135)。同法人は、船橋市を中心に8カ所の事業所を運営しており、主に障がい児や障がい者、認知症の人などの生活支援、就労支援など生涯にわたり本人や家族の支援を行っている。
平成27年3月まで船橋市が所管していた「さざんか学園」(船橋市南本町15-1)は老朽化のため取り壊すことになり、同法人が新しく施設を建設することになった。
同施設では、3歳以上の知的障がい児や肢体不自由児の発達支援や療育活動を行う。
療育内容としては将来の社会的自立のために必要な訓練を行いながら、食事、排泄、着脱、遊びなどの基本的な生活習慣を身に着けられるよう支援をする。
旧学園での定員は30人だったが、新しくできた同施設の定員は80人とし、より多くの障がい児の受け入れが可能になった。受け入れの内訳としては、肢体不自由児20人、知的障がい児60人。敷地面積は約755坪で千葉県最大級の施設となる。
1クラスは約10人で、保育士や児童指導員が3~4人で担当。社会的自立のために、保育士だけでなく、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、発達臨床心理士、音楽療法士、栄養士などの専門家が支援を行い、子どもひとりひとりにとっての必要な支援を個別に提供できる体制となっている。
医療的支援としては看護師が常駐しており、必要時には歯科医師や小児科医も園に訪問し、治療を行う。
知的障がい児と肢体不自由児は、基本的にはクラスが分かれているが、夏祭り、遠足、運動会などの行事には子ども達が一緒に遊べる環境作りも行う。
「子ども達だけでなく、支える家族と一緒に成長することができる施設にしたいと思います」と施設長の齊藤幸子さんは話す。
「子ども達が笑顔になれる場所を作り、生涯にわたって本人や家族が安心して生活できるよう、支援をおこなっていきたいです」と理事長の宮代隆治さん。
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