校歌作曲者の孫がピアノコンサートを披露
咲が丘小学校(船橋市咲が丘1-22-1 TEL047-448-5512)で10月9日、「文化芸術による子どもの育成事業」の一環として平井李枝さんのピアノ・ソプラノコンサート開催され、児童231人、教職員21人、保護者・地域住民31人が鑑賞した。
この育成事業は文化庁が主催し、子ども達に質の高い文化芸術を鑑賞・体験させ、豊かな創造力・想像力・思考力およびコミュニケーション能力を養うことを目的としている。
平井李枝さんは育成事業の講師を務めるクラシック演奏家で、同校の校歌作曲者平井康三郎さんの孫。松本郷志校長が平井李枝さんと、ピアノ伴奏を担当する母親の彰子さんを招待してコンサートが実現した。
第1部「聴きくらべてみよう!スペインと日本」では、李枝さんは作曲家や音楽記号に関するクイズを出しながら、スペインの3曲をピアノ演奏と独唱。また、日本の部では康三郎さんの4作品を演奏。
「幻想曲さくらさくら」のピアノ演奏、「とんぼのめがね」、「みんないいこ」の合唱、「スキー」を同校音楽科の平野俊一先生と二重唱するなどし、会場を盛り上げた。
第2部「場面をおもいうかべてみよう」ではドビュシー作品「金色のさかな」と、父親の丈二郎さん作品「かざぐるま」をピアノ演奏。最後に、第1期卒業生の高橋輝さんが、1984年3月に新しい校歌を指導した際のエピソードを語り、平野先生の指揮により校歌を全員で斉唱した。
6年生の柴﨑加奈さんは、「李枝さんのきれいな歌声が素敵で、彰子さんの歌声もボリュームがあってすごいなと思いました」と感想を語った。
「知らない曲について、その時代背景・作曲家の意図・曲の内容を話して親しみやすく、また、馴染みのある曲でもより理解できるように努めている。外国の曲と聴き比べることで日本の曲の良さを児童が知ってほしいと思う」と李枝さん。
「祖父はバイオリンの達人だったが、なんでもできる総合的な音楽家で、作曲した校歌も素晴らしく、児童の愛校心が高まるように演奏した」とも。
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