2012年04月07日 配信

4/7(土)手仕込み居酒屋「笑かど」

高根公団に手仕込みの居酒屋がオープン

ほっこり和めるリーズナブルな店を目指して

warakado 005warakado.jpg  

↑仲間と3人で作る手仕込み居酒屋。オーナーの島田さん(右)の

チャレンジは始まったばかりだ

 

 高根公団駅の踏み切り目の前、デイリーストア2階に仕込からほぼ全てを手作りで行う「手仕込み居酒屋 笑かど」(船橋市高根台1-6-3)が3月20日に開業した。

 同店の島田悠一さん(28)は、元大手派遣会社勤務の営業マン。「訪れる全てのお客さんがほっこりした気持ちになって笑って帰ってくれるようなお店を創りたい」と友人とフィアンセの三人で同店を創業した。

 店名の由来は「笑う門には福来る」という諺からとった。会社員時代、成功を夢見て営業に明け暮れていた日々は、海の向こうからやってきた「リーマンショック」とともに島田さんの価値観を一変させた。世界的な不況で人減らしが行われ、業績が急速に悪化した勤務先の会社は、早期退職を募った。

 これをチャンスと捉え、独立を視野に白金の和食居酒屋に入店「2年で独立したい」と修行を開始した。誰よりも早く職場に出勤し、人よりも早く仕事を終え、先輩のやることを真似た。わからないことがあれば、真っ先に質問し2年間で飲食店の経営に必要な技術をほぼ一通り身に付けた。

 昨年、3月の震災で「いつ死ぬかわからない世の中。やりたい事をやってから死ななきゃもったいない」と、ますます独立の意思を固めたのだという。

 「地元の人のちょっとした贅沢を最高のサービスでおもてなししたい」と意気込む。同店の客単価は2,000円から2,500円の間。店舗面積は30坪、最大席数は40席という規模からすると安めの設定だ。「店側からすると2,500円は決して高い客単価とはいえないですが、時給1,000円で働いた場合2.5時間の労働の対価。少しでも良いサービスを提供したいです」と語った。

 同店のウリは注文をもらってから作る「手作りとうふ」(380円~)や、目の前で炙る「炙りチャーシュー」(580円)、シーザーサラダにこれでもかというくらいのチーズを目の前で乗せる「チーズ満載サラダ」(600円)など楽しんでもらうための演出にも力を入れる。

 メーンの串焼きは、5点盛りが580円。スタッフによる手作りのポップは毎日おすすめメニューを丁寧に紹介する。「手作り感を大切にして、お客さんとのコミュニケーションを深めてゆきたい」と、地域とのつながりを意識した経営方針を貫く。

 ドリンクメニューは、生ビール380円、サワー280円。日本酒は常時6種類は用意し焼酎は20種類以上、梅酒も6種類と酒も豊富にそろえる。「会社員時代一番楽しかったのは、居酒屋で飲んでいる時だった」と自身を振り返り「自分のような会社員が気軽に来れるお店にしたい」とお通しや席料も廃止した。

 高根公団駅前だが2階の空中店舗という立地。島田さんの夢を共有する仲間とのチャレンジは始まったばかりだ。今後は、宴会メニューも開始する。予算は1人3,000円、4人から受付ける予定だ。

 営業時間は、17時~23時30分。しばらくの間は無休。問合せは、047-401-1069(島田)。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

MyFuna編集部

MyFuna編集部

スポンサードリンク

記事の場所
関連キーワード