6/19(日)震災から3ヶ月復興の進む陸前高田を訪問!/ふなひまの体験レポート
コミュニティのしっかりした陸前高田市広田地区
協力し合いながら復興に向け着実に歩んでいた
三度目の被災地訪問は、岩手県陸前高田市広田小学校。前回同様『とどけようfrom千葉(とど千葉)』の支援部隊に同行し被災地を訪問しました。
18(土)22:00にとど千葉代表の守屋慶隆さんが代表を務める株式会社A-Truckの本社に集合、現地へ向かいました。今回は、とど千葉の看板車輌である鉄板付トラックが仕事に出てしまうため千葉市の寿司店『魚乙』の協力を得てフライヤー(揚げ物をつくる器具)や炭火焼きを使って串焼きやポテトフライ、サザエの壷焼き、ホタテの網焼きなどを提供する予定。
23:00頃、千葉市の寿司店『魚乙』到着。荷物の搬入を行う。同行メンバーは株式会社フォレストホーム(船橋市三咲3-7)株式会社ECHIGOYA(同三咲3-7)株式会社森興業(同三咲3-7)の森哲也代表と社員さん。現地までは10時間のバス旅です。運転するのは前回同様、株式会社A-Truckの社員のみなさん。
夜通し走り続け19日10:00頃に陸前高田の市街地へ到着。バスから降りてすぐに石巻市と比較するが、あの何とも言えないヘドロのような腐ったような臭いはもうしない。市街地から海までの間に何も残っていないのは石巻の時と一緒でした。
| 震災前の陸前高田市街地 | 震災後の陸前高田市街地 |
今回訪問したのは、陸前高田市街地から少し離れた広田地区にある広田小学校という避難所を訪問しました。広田地区は半島のような形をしている突き出た土地の付け根にあり山間の街です。(地形に関しては記事のMAPを参照)
震災の際には、陸前高田の市街地方面からやってきた津波と太平洋方面からやってきた津波がぶつかり合って十数メートルの大津波が発生、全てを押し流してしまったそうです。
この広田地区で炊き出しを行いました。
| 津波と津波がぶつかり合った地点 | 震災前は一面の田んぼところどころに集落 |
食糧事情
広田地区では、絆のしっかりとしたコミュニティが存在。食事は当番制で自炊を行っていた。「水が使えるようになったのは震災から3ヵ月後、ついこの間の事。それまでは自衛隊が給水車で持ってきてくれていた。電気も2ヶ月くらいはつながらなかった」現在は水道も電気も通っている。
食事について尋ねると「自衛隊から定期的に野菜ジュースや米、牛乳が届く。野菜も支援物資などで届いたものを小学校の調理室で自炊しています」と避難所で生活を送る主婦。「今日は炊き出しのボランティアも来ているし、牛丼(吉野家から提供されたという)もある。豪華だね~」と調理室の女性たち。「野菜が足りなくなる事は無いのですか?」と尋ねると「定期的にボランティアの人たちが持ってきてくれる。今まで少なくなる事はあったけどゼロになる事は無かった」という。
義援金は?
義援金について尋ねると、「7月には一人100万円ずつ振り込まれると聞いている。今のところは年金と親戚から送ってもらった仕送り、これまでの蓄えなどで何とか凌いできた」と懐事情を明かしてくれた。仮設住宅は、現在180戸が入居できる状況になっており、広田小学校には60名ほどの避難住民が生活しているのだという。「仮設住宅の入居期間は2年間、それまでの間に国や自治体の政策がどのように決まるのかが気がかり」と話してくれた。
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子ども達の笑顔にも曇りは感じられない。 復興に向け着実に一歩一歩進んでいる |
インフラの復興
津波で流された橋にはより強固な橋が架けられ、剥がれてしまったアスファルトはきれいに補修が施されていました。流されてしまった電柱が元田んぼだった水溜りの中に転がっているのも見られましたが、真新しい電柱が電線とセットになって誇らしそうに並んでいました。
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陸前高田在住の畑山さん夫妻の自宅。 80坪あった自宅は基礎のみを残して全て 流されてしまった。 現在は、3坪のプレハブを自宅として使用。 |
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| ↑何も無くなった市街地に新しい電柱が並ぶ | ↑より強固で新しい橋が完成していた |
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↑民間のボランティアや被災地の学生が復興に |
↑広田小学校のグラウンドには180戸の |
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↑これまでに27回、14万足のソックスを届けて きたというSocks for JAPAN代表の ジェイソン ケリーさん(中) |
↑世界中から善意のソックスにメッセージを添え たものが送られてきた。 |
津波で家を流されてしまった人々の中には、残った自宅の基礎部分にプレハブ小屋を建て新生活を始めている姿も。仮設住宅の窓に干された洗濯物がそこに生活がある事を証明してくれていました。路線バスも県交通と自衛隊による運行で大船渡行きが1日1~2便復活。車で1時間も走ればイオンも営業を再開したそうです。生活に必要なものや生鮮品などはみんながイオンで少しずつ買い足している事から「常に満員」とのこと。「それでも、復興に向けた前向きな買い物は楽しい」と話してくれました。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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