9/23(水)船橋北部の余熱利用施設「メグスパ」で年1度の「梨風呂」
効能は「地元愛」
船橋市北部清掃工場から発生する熱エネルギーを利用した余熱利用施設「ふなばしメグスパ」(船橋市大神保町1356-3、TEL 047-457-5151)で、9月22日、年1度開催している「梨風呂」が実施された。
同施設は隣接する船橋市北部清掃工場が2017年4月にリニューアルした際、同時にオープンした温浴施設。施設内には大浴場、歩行プール、トレーニングルーム、地元産品の販売ブース、食堂もあり、館内ではワークショップや各種教室、イベントなども実施している。
イベントのうち年に複数回は「季節の変わり風呂」を提供し、9月に行われる変わり風呂を「梨風呂」としている。「梨風呂」は今年で3回目の実施となり、梨のほかには、これまでに、しょうぶ湯、ゆず湯、桃の葉湯などを実施してきた。
同館所長の川村嘉江(よしえ)さんは「梨の名産地ならではのお風呂です。小さなお子様にも、梨が自慢のこの地を感じていただきたくて」と話し、「贅沢なお風呂ですよ」とほほ笑む。
「梨風呂」のための梨は、同館内にある地元野菜販売ブースに日頃から農産物を納めている農家の中で、梨を育てている積田さんから仕入れているという。およそ30キロの梨を仕入れ、男湯、女湯ともに常時約10個を湯舟に投入する。時間が経つと割れてくるものもあるため、途中で何度か入れ替えているという。
「多少キズがあるなど、市場には出荷できない梨をお安く譲っていただいています」と川村さん。品種は主に「新高」で、梨の状態によって、風呂に浮くものもあれば沈むものもあるという。「梨風呂の効能は、地元愛です」と川村さんもスタッフも胸を張る。
館内スタッフは「変わり湯は、いろんなものを試してもみたいのですが、温浴設備を傷めてしまうものも中にはあるので慎重に選んでいます」と話す。
同日初めて同施設を訪れ、梨風呂に入浴した市内在住の40代主婦は「梨風呂と最初聞いたときは、梨がプカプカ浮いているのを想像していた。梨は少々傷ありとのことでしたが、底に沈んでいるのを見つけては、思わず手に取りたくなるほどの大きさでした」と話し「入館時の検温や消毒の徹底もしてあって、安心して利用できる」とも話していた。
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