2009年12月03日 配信

12/3(木)「平成21年度社会貢献者表彰」受賞を報告(社会貢献支援財団)

      /船橋市役所9F会議室

長年の社会貢献を社会貢献支援財団が表彰。

中途失明の障害にもめげず交流サロンを主催。

IMGP4474-1.jpg 15年前に交通事故の影響から失明してしまった柳川幸子さん(78)。老後に大好きな旅行三昧の生活を楽しみにしていた矢先、交通事故に遭い失明しまった。一時は生きる希望を失いそうになった幸子さんだが、生来の明るさから「私が死んでしまったら事故の加害者は若い身で一生この重荷を背負わなければならなくなってしまう」と一念奮起。

IMGP4486-1.jpg 失明以来、外出がめっきり減ってしまったことから「中途視覚障害者は引きこもり、孤立しがちになる。私が皆を引っ張り出して話し相手になってあげよう!」と自宅1Fを改修してバリアフリーのフロアーに。

IMGP4490-1.jpg 障害者と地域の住民が交流することの出来るサロンを開き、講演会・音楽会・落語会・合唱会・料理会などを企画するようになった。このように前向きな気持ちになり活動を始めたきっかけは、事故から3年経ったときに始めた水泳だったと言う。視覚障害者の水泳サークルを立ち上げ運営を開始すると、様々な大会に参加。いくつものメダルを受賞するまでになった。

 最近凝っているのは、ゴルフと社交ダンス。「まだまだ、やりたいことがいっぱいある」と語る幸子さんの顔には加害者に対する恨みの気持ちは見当たらない。貴社の質問に幸子さんは「そりゃ一時はうらみました。でも最終的には自分の気持ちに勝てるかどうか。娘も近くに居てくれるし、手伝ってもらってそこそこお洒落も出来る。素晴らしい人たちに囲まれて今はとっても幸せ」と明るく屈託のない笑顔で答えてくれた。

 

 失明の中でも中途失明になった方のほとんどが以前の明るさを失ってしまうというが幸子さんのこの明るさ、そして社会みんなの為に献身する姿勢は笑顔以上にまぶしい。

 

 幸子さんのこのような活動を船橋市が推薦し、この度の社会貢献支援財団主催「平成21年度社会貢献者表彰」受賞に結びついた。候補者168件、その内48件が同賞を受賞した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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MyFuna編集部

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