10/29(日) 法田中学校で「創立70周年記念式典」
世界的オペラ指揮者・吉田裕史さんが母校で指揮を
法田中学校(船橋市藤原7-46-1)は今年で創立70周年を迎えるにあたり10月28日、「創立70周年記念式典」を開催し、同校卒業生で世界的オペラ指揮者である吉田裕史さんが講演ののち、同校吹奏楽部の指揮を執り記念演奏を行った。
同式典の参加者は生徒569人、教職員36人、来賓41人、PTA含む実行委員会25人。同式典は第一部の記念式典と第二部の記念講演・演奏と2部構成で行われた。
第一部での同校校長式辞では、挨拶のほか、スクリーンに創立当時からの写真を映し、手記にある当時の生徒の様子を紹介。第二部では同校卒業生である吉田裕史さんが登場し、マーチングコンテストで全国大会に何度も出場していることで名を馳せる同校吹奏楽部と演奏を披露した。
吉田さんは、東京音楽大学指揮科を卒業後、同研究科修了した後は国内で経験を重ね、オーストリア・ウィーンへと渡った。ドイツ、ローマ、ベルリンなどさまざまな国へ移り、平成26年にはボローニャ歌劇場フィルハーモニー芸術監督に、平成27年には同歌劇場主席客演指揮者に、それぞれ日本人として初めて就任した。また船橋市内では船橋市交響吹奏楽団を創立し、以来、常任指揮者を務め、市民文化ホールなどで指揮を行うなど、市内でも精力的に活動してきた人物。
吉田さんは自身が指揮者を目指すようになったきっかけは世界的指揮者・小澤征爾さんとの出会いであったことや、さまざまな国へ行った際には東洋人という壁に阻まれ苦労してきた経験を話し、それでも「世界的なオペラ指揮者になるんだ」という情熱を持ち続けたことを30分ほどの講演時間で熱く話した。
その後、吉田さんが指揮を執り、同校吹奏楽部による演奏を披露。曲は歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」。演奏前日の練習は閉校時間を過ぎるほどに及んだという。年齢や経験を越え、吉田さんの熱い指導に生徒たちもしっかり応え、当日の演奏後、会場は大きな拍手に包まれた。
「情熱を持って行動すれば、夢は叶う。そこで諦めたときに失敗になるが、叶てしまえば失敗にならない。どんな壁にぶち当たっても行動し続けてほしい。情熱がすべてだ」と吉田さんは熱く話した。
最後には、生徒たちから合唱「夢の世界」が送られ、会場は暖かい空気に包まれた。
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