2017年01月22日 配信

1/22(日)船橋の企業「リアス」が三陸ワカメの復興支援

石巻十三浜のワカメ漁師と流通チャネルを繋げる

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 船橋市に本社を構えるリアス(坂詰和仁代表、船橋市八木が谷1-40-1)は1月21日~22日にかけて、復興支援活動の一環として宮城県石巻市十三浜ワカメのブランディングを目的として、東北地方のワカメ漁師と全国の流通事業者をつなげる「~日本の流通の絆を取り戻せ~石巻十三浜<絆>わかめ漁体験!!交流合宿ツアー」を開催した。

 同社は、ワカメや昆布などの海藻を専門に扱う卸売業で加工メーカー。本社1階には、地元の購買客向けに海藻専門店「たまも」も展開。三陸地方を中心に全国各地の漁師から海藻を仕入れ、加工・販売するなど海藻食の普及に努めている。

 また、東日本大震災直後に震災の影響を受けて収入が大幅に減った東北地方の海藻漁師のワカメをなるべく高値で買い支えたり、坂詰社長自らが全国のスーパーマーケットを訪問して実演販売でワカメのPRをするなど、仕事と直結した復興支援を行ってきた。こうした同社の活動はTVやラジオなどのマスコミでもたびたび紹介されてきた。

 坂詰さんは、乗用車をキャンピングカー兼移動販売車に改造。全国のスーパーを回って実演販売を行う傍ら、年一回ワカメ漁のシーズン直前のこの時期に東北地方の漁師とスーパーのバイヤーなど流通事業者をつなぐワカメ漁体験企画を行ってきた。

 今回は、同社設立の50周年記念ということもあり約30人の流通事業者を全国から宮城県石巻市の十三浜に召集。十三浜のワカメが持つ特徴や製造過程における気配りなど製品にかけるこだわりを紹介することで、各社が今後の販売に力を入れやすくする狙いだ。

 21日の交流会では、近隣の温泉で体を温めてから宴会。各社の自己紹介、ワカメをはじめとした十三浜の海の幸での食事フルコースをふるまった。二日目となる22日は早朝からワカメ漁と生産工場の見学を行った。十三浜の漁師たちがワカメ漁を行う海域は北上川の下流域にあり、海のミネラル分と川の豊富な栄養が混ざり合う肥沃な海だという。また、海と川の流れが交わる場所である為、比較的波が荒くワカメが成長過程で強くもまれる事で肉厚な葉をつけるのだという。現にこの日も4メートルという高波の中、黙々と収穫作業が続けられていた。

震災以降、漁師が変わった。十三浜から改革

 十三浜の漁師ら5家族が共同で設立した漁業生産組合「浜人(はまんと)」の代表阿部勝太さんは、震災以降に十三浜の漁業を見直しにかかった。震災前、宮城県で最高値をつけた事もある十三浜のワカメ。震災後は、復興支援と品不足でワカメの高値が続いた。そんな中「こんな高値がいつまでも続くはずがない」と、冷静に市場を見極め、漁協出荷だけでなく独自の販路を作る重要性を仲間内に訴えかけた。

 また、「牡蠣の生産はまだ半分まで戻っていない。ホタテが約6割。おかげさまでワカメは100パーセントの水準まで戻っている。漁師の数は8割に減っている」と、県内漁業の現状を紹介。さらに、「これまでの流通では商品価格が100円と決まっていたら生産者か仲卸どちらかが競りの中で泣いてきた。100円のものを130円にするため、求められている商品のニーズを集めることが必要。食品流通の中でみんなが繋がっていく必要がある。漁師も互いに繋がるべきだ」と、漁師の生き残りに関して勝太さんは熱い思いを話す。

 阿部さんは自分たちの世代が「真にカッコよくて稼げるフィッシャーマン」になることで、次世代が憧れる水産業を目指して「フィッシャーマンズジャパン」を設立。全国の水産事業者が繋がり、互いに情報交換をすることで未来の水産業を考えようとする動きも既に始まっているという。こうした取り組みを流通のリーダーに伝えていくことで周囲の理解を求め、解決策を模索しようというのだ。

 交流会が歓談に移ると勝太さんは、各参加者を回り、自分たちの置かれている状況を確認するかのようにそれぞれの提案に耳を傾けた。この日参加していた流通事業者らも浜の現状と生産者側の思い、商品化にかける努力などを聞き、消費者側の持つニーズを伝えるなど情報交換に努めた。

 この日参加した流通事業者の一人は、「生産の現場を見て、実際の生産者とふれあうことで店舗に並んでいる商品に血が通う。少しでも生産者の思いを伝えられるようにPRしていきたいと感じました」と話した。

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