2015年05月01日 配信

船橋市内の医療を支える723人(3月17日時点)の医師が
加盟している船橋市医師会とはどのような組織なのだろうか?

2014年から医師会会長を務める玉元弘次さんに、医師会が果たしている
役割と、今後力を入れていきたい分野について話をうかがった。

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船橋市医師会とはどのような組織ですか?

船橋市医師会は昭和12年4月に発足しました。現在、会員は723人の医師で構成されています。医師会では医師の学術向上、学校保健の整備、救急医療システムの構築など、船橋市民が安心して生活することができるよう、医療的支援を行っています。

医師会が現在行っている活動は?

市民への健康相談や公開講座、夜間休日急病診療所やドクターカーの実施、在宅医療システムの構築(船橋在宅医療ひまわりネットワーク)、その他地域支援事業(認知症ネットワーク研究会・船橋市地域リハ研究会等)へ参加しています。特に夜間休日急病診療所は医師会発足当時、まだ救急医療体制が十分でなかった時代から先輩医師たちが有志で始めた活動です。夜間休日急病診療所では主に風邪などの症状の患者さんが来院されますが、時には病院での治療が必要とされる患者さんもいます。現在は病院や診療所との連携をしっかりと行い、使命感を持って救急患者の救命体制を整備しています。また、災害時の支援としては、市内の防災拠点となる各市立小学校へ医師が配置できる仕組みを構築しています。
市民への健康講座と相談会は各地区で年間30回以上行っています。「ヘルシー船橋」や「ふなばし健康まつり」の他、糖尿病教室、不眠やうつ病の症状についての講演、また小児科医師による相談会など、市民の健康維持を目的に船橋市から委託を受けて医師を派遣しています。

今後どのような方針、展望をもって活動していきますか?

在宅医療への支援として現在、北本町に建設中の保健福祉センターを拠点に、在宅で介護や医療的支援が必要な人を支えている家族やケアマネジャーなどのサポートを10月から行います。具体的には訪問診療を行う医療機関や認知症などの各症状に適した医療機関の紹介などを行っています。また、リハビリができる施設や病院の紹介も行います。医師会では年間を通してさまざまな活動に関わりながら、市民や歯科医師・薬剤師・ケアマネジャーなどの多職種はもちろんですが、医師同士も顔の見える関係性作りを行うことで、船橋市内の医療体制が円滑に行われることを目指しています。

玉元会長のゆかりの船橋は?

御瀧不動尊ですね。船橋に来たとき、船橋の歴史を勉強したのですが、その時、海老川の水源と聞いて行ってみました。そこでは水が湧き出ていて、生命力を感じました。湧き水は医療に通ずるところがあり、船橋の好きな場所のひとつです。

201505_tamamoto_pf.jpg 玉元弘次 氏

・昭和37年 4月生まれ
・昭和62年 琉球大学医学部卒業 千葉徳洲会病院、倉本記念病院に勤務 ・平成06年 コミュニティクリニックみさき(診療所)開業 ・平成11年 介護老人保健施設 八千代ケアセンター開設 ・平成20年4月 船橋市医師会理事 ・平成22年4月 同会副会長 ・平成26年5月 現職

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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