2013年08月01日 配信

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目には見えない音のちからで人を癒し、繋がっていく

「ものが溢れているのに幸せになれない人で一杯の社会を、音楽の力で変えていきたい」そう語るのは、音楽療法NPOムジカトゥッティ代表の多田羅康恵(たたらやすえ)さん。


多田羅さんは音大を卒業後音楽教員の道に進んだが、ご主人の家業をサポートするため都内から香川県へ移住。しかし経営は多忙を極め、40歳過ぎには心身共に燃え尽きてしまった。そこで気づいたのは「自分の核にあるのは音楽と教育」という真実だったという。音楽の力で社会貢献をするべく、音楽療法の研究を開始、来日講師に学びながら自身の型を築き始めた。


1999年には音楽療法任意団体を立ち上げ、心や身体に不自由さを抱えた人達を癒すためのワークショップや個人セッションを開始。楽器や声を使って互いにコミュニケートしていくと、自閉傾向の少年がクラスのリーダー的存在に成長したり、会話のできないダウン症の女性が、多田羅さんとの即興ピアノ連弾という「音楽対話」による自己表現を達成など、たくさんの才能を開花させていったという。


2004年ムジカトゥッティを創立。活動の場も、関西から関東へと拡げ2009年には東京事務所を設立、劇団四季「ライオンキング」の元パーカッション奏者B・B・モフラン氏と運命的に出会う。従来の音にアフリカンリズムの要素が加わり、より多彩な音が奏でられるようになった。

現在は習志野市、船橋市を活動拠点に、宮城県における震災支援(130回実施)、四国における定例的活動を実施している。 「今の私の使命は本当の音楽の力を分かち合える音楽交流の場の構築。今後も人との出会いを大切にしながら、活動の場を拡げていきたい」と多田羅さんは語った。

【プロフィール】
音楽療法士、明星大学教育学部講師
音楽療法NPOムジカトゥッティ理事長

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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