2013年04月01日 配信

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門主 / 竹田明秀氏

節 分
6本の牙を持つ白象の上にルンビニ園を表す花御堂を飾し、
その中に「誕生仏」を甘露の雨に見立てた甘茶を灌ぎ祝う

4月8日はお釈迦様のお誕生日です。この日を灌仏会(かんぶつえ)または仏生会(ぶっしょうえ)といいお祝い致します。近年では「花祭り」という方が馴染み深いでしょう。

お釈迦様は約2500年前、今のインドとネパールの中間位にあったシャカ国の王子様としてお生まれになりました。お釈迦様のお母様である摩耶夫人(まやふじん)は、ある夜、吉兆を表す6本の牙を持つ白い象が天より降りて右脇より体に入る夢を見ました。その後、摩耶夫人は懐妊し、出産のため里帰りの途中に立ち寄ったルンビニ園の花園でお生まれになったのがお釈迦様です。お釈迦様はお生まれになってすぐに7歩歩まれ、右手で天を、左手で大地を指さし、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」とおっしゃりました。そして天より龍神が舞い降り、お釈迦様に甘露の雨を灌そそぎお祝いしたのです。

このお話に基づき、花祭りでは6本の牙を持つ白象の上にルンビニ園を表す花御堂をお飾し、その中に、右手で天を、左手で大地を指さす「誕生仏」をお祀りし、甘露の雨に見立てた甘茶を灌ぎ祝うのです。日本書紀によると、日本では606年に推古天皇により奈良の元興寺(げんごうじ)で始められたのが最初と言われております。クリスマスは盛大に祝う日本人。この伝統ある行事「花祭り」も皆で一緒にお祝いしませんか。

◇萬徳院 釈迦寺 小室

お釈迦様の教えを宗旨とし、一宗一派にとらわれず、すべての方を受け入れる「みんなのお寺」として、広く門戸を開く。

住所 船橋市小室町3394-3
電話番号 047-457-5400

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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