2013年02月01日 配信

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地域福祉のレベル向上の為に
「認知症キャラバンメイト」の育成に力を注ぐ。

永年勤めていた病院を退職して私が福祉に入ったのは平成10年に夫が脳出血で他界した事がきっかけでした。勤め先を退職しお世話になった世間に何か恩返しができないかと様々なボランティアを行っていた所に「ホームヘルパー養成講座」の講師を頼まれたのです。

平成11年にはケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得。平成13年に地域の共有共存の思いから船橋市の花の名称を社名に「さざんか」を設立しました。ケアマネージャーとして、利用者の望まれるケアプランに位置づけたサービスがこれで良いのかと悩みながら利用者宅を訪問しました。

平成12年に始まったばかりの介護保険、当時はまだホームヘルパーは家政婦という様な認識でした。介護保険を利用する時の要となるケアマネの質の向上が求められており、厚労省は平成18年に主任ケアマネージャーの育成を始めました。私は平成18年度一期生で受講・修了後、平成20年に「千葉県NPO主任介護支援専門員ネットワーク」を同期で設立し、理事に就任しました。医療・介護・福祉の連携と研鑚を目指しています。

近年は終末期を在宅で過ごしたいと希望する利用者が増えている中、国も在宅での終末ケアの必要性を認めています。地域人材や有償ボランティア、訪問看護、往診などの医療や他社会資源も視野に入れたケアプランの作成が求められています。利用者一人一人の尊厳を守り、在宅ケアを維持させるためにそれに関わる介護者、ケアマネージャーも研鑚し続けなければなりません。

現在、地域福祉のレベル向上の為に、「認知症キャラバンメイト」を育てています。地域社会全体で「認知症とはどういうものなのか」を理解してもらうための機会が必要だと考えています。つまり、「見守役」の育成です。これが認知症サポーターです。認知症であっても安心してその地域で暮らせる様、事例検討など勉強会を開催していきます。

介護保険初期には看護師のケアマネが多かったのですが、介護報酬の単価が低く、福祉から医療機関に戻る方が多くなってしまっています。人材確保にはどこの事業所さんも大変苦慮している現状と思います。今後ますます介護を必要とする高齢者が増える中、介護保険制度を維持するだけでなく、より良い制度としていくために、社会全体の課題として一人一人が認識する事が今求められているのです。

有限会社さざんか

住所 船橋市習志野台1-38-9
電話 047(401)1855

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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