2012年10月01日 配信

◆この人に魅せられて 私と仕事

ガラス工芸作家 斉藤 寛 さん

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全く同じものは創れないフューミングガラスの魅力

市内高根台で「ガラス工芸作家」として活躍する斉藤寛さん( 45)は、自宅の一室に工房を構え創作活動を行っている。斉藤さんが得意とするのは、耐熱ガラスを使用した「フューミング」という技術を使ったガラス工芸。耐熱ガラスの玉に金や銀などを蒸着させて色をつける技法で、米国で煙草用パイプに色をつける技術として発達してきたものが近年になりアート的に用いられるようになり、90年代に 日本に入ってきたのだという。

斉藤さんとガラス工芸技術の出会いは8年前。「ガラス細工で器を作って酒を呑みたい」と、当時木場にあったガラス工芸の技術を教える学校に入学した。現在は様々な色ガラス棒があるが90年代の当初、色ガラスは存在せず、自分で鉱物を混ぜ合わせ色ガラス棒を作っていたのだという。「フューミングはその頃の産物だけど、色ガラスでは出せない独特で微妙な色合い、全く同じものを創れないのも魅力」と語る斉藤さん。

自宅に工房を構え8年間創作活動を行ってきたが、イベント会場や展示会、委託販売などで実績もあがり「今年からやってゆける目処が立ちました」と笑顔を見せる。
ペンダントは1点3千円~8千円程度で指輪や帯締め、ガラスペンなども制作している。「今後もガラス工芸一本でやってゆきたい。腕を磨いて器など大きなものも作ってゆきたい」と、今後の目標を語ってくれた。ガラス細工の体験なども受け付けているという。問合せはcbl18421@nifty.com。

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◆斉藤 寛さん
プロフィール ◇1967年5月生
PC冷却の設計を行う元エンジニア
2004年 元木場の専門学校に通いガラス工芸の技術を学ぶ

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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