2011年10月01日 配信

船橋の町の中心から出発した船橋市地域活動支援センター

 オアシスは船橋市が設置した精神障害をもつ方の社会復帰や社会参加を促進する通所施設です。場所は本町通り商店街の一角にあります。運営は指定管理者NPO法人船橋こころの福祉協会が行っています。精神障害者に関する施設はとかく街の中心部から離れた所が多いのですが、オアシスはこういう街の中心部から出発できたことは幸運でした。
 オアシスの始まりは、昭和61年から始まった船橋市精神保健福祉推進協議会の活動に遡ります。当時は「船橋市民の精神健康の増進」と「精神障害者の社会復帰施設建設」のために、約10年以上、啓発活動や小冊子の発行、講演会の開催などを行っていました。その活動経過の中から、平成8年、長い道のりを経て「船橋こころの福祉センターオアシス」が開所しました。動き出してからも、法律の変更等で、名称や業務内容が変化し、平成18年10月より自立支援法の生活支援事業となり、現在に至っています。
 それでは、現在のオアシスを紹介します。
ご利用は、船橋市民の方で、精神科医療機関に通院治療中の方です(登録制)。活動内容は利用者の相談や活動プログラムを行っています。利用者の方に、生活にうるおいやハリが出るよう、利用者同士おしゃべりをしたり、趣味の活動などをして日中過ごして頂きます。プログラムの内容ですが、パソコン(初歩的な学習)料理、絵画、スポーツ(卓球やソフトバレー)、話合い、歌、ガーデン作業、フリースペース、喫茶などがあります。これらは講師の先生やスタッフが行っています。パソコンはパソコンが初めてという方、家にパソコンがない方等に、喜ばれています。料理は下ごしらえから仕上げまで行い、一人で一品を完成する「一人暮らし料理」と、参加者が役割を分担して、一品を仕上げる「エンジョイクッキング」があり、楽しみながら実践しています。絵画は講師の先生がきており、参加者は水彩画やぬりえ、銅版画等をやっています。作品をカレンダーとして作成することもあります。レクリエーションとして、浅草や横浜中華街など年数回、社会福祉協議会のバスや電車で出かけます。その他に、精神障害者に関わる精神保健福祉ボランティアの養成を船橋市保健所と共催で行っています。

 また、相談事業は精神保健福祉に関する「電話相談」や「来所による相談」(予約制)を行っており、又、指定相談支援事業といって、ホームヘルプ(調理や掃除等の支援)等ご利用者のサービス調整のため家庭訪問し、関係機関との連絡を行い、在宅の生活の支援をしています。このホームヘルプの制度は在宅で生活している方や私達のような支援者にとって力強い味方となっています。
 さらには、「地域移行支援事業」を千葉県から委託を受けてやっています。この事業では精神科病院に入院している方にオアシスから地域移行推進員が出向き、精神科病院や保健所、障害福祉課など各関係機関と協力しながら、退院のお手伝いや地域で安定した生活をおくるための支援をしています。
 以上、簡単ですが、オアシスの様子を紹介しました。精神保健福祉に関心のある方は、どうぞ、お問い合わせください
 

 

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NPO法人船橋こころの福祉協会
船橋市地域活動支援センター オアシス

施設長 井村 満知子さん

 

【NPO法人船橋こころの福祉協会
船橋市地域活動支援センター オアシス】

船橋市本町3-6-3 小島ビル TEL/047-423-3126

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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