2011年08月01日 配信

近年の宇宙に関する話題はなんといっても惑星探査機「はやぶさ」の小惑星「いとかわ」からのサンプルリターンの成功でしょう。それと、国際宇宙ステーションに我が千葉県出身の山崎直子宇宙飛行士が行ったことでしょう。

この先の宇宙開発を予測してみましょう。近い将来、地球と宇宙ステーションの往復は次世代スペースシャトルやより安全な宇宙エレベーター(地球と宇宙ステーションをロープで結んでそこをエレベーター様の箱を移動させる)などが考えられています。将来、重力を備えた次世代宇宙ステーションが建設され、長期滞在が可能になります。宇宙ステーションは地球から38万キロ離れたラグランジュ点(地球と月を結んだ正三角形の点)に建設され静止衛星として半永久的に安定して存在できます。そして、そこを基点にして月面基地建設が始まります。月面基地は閉鎖型生命維持装置を備えた自給自足可能な基地になるでしょう。そして、地球と宇宙ステーションと月面基地の間の往復輸送システムが確立されます。こうした基地ができれば巨大天体観測装置を建設してより遠方の天体観測が可能になり、地球に良く似た惑星の発見も可能になるでしょう。
惑星探査は2040年までには火星の有人探査が行われるでしょう。有人探査は国際協力で行われるでしょう。火星探査は2年かかります。火星に行くのに約半年、帰るのに約半年、そして、滞在は1年です。生命探査、資源探査、移住の可能性などが探査されます。地球以外で生命が初めて発見されるのもそんなに遠いことではないでしょう。

このシリーズは今回で終了いたします。ご愛読ありがとうございました。

追伸:昨年、山崎直子宇宙飛行士が宇宙に持っていった宇宙アサガオの二代目の種をお分けいたします。ご希望の方は日本宇宙少年団千葉コスモス分団のホームページに申し込んでください。

日本宇宙少年団千葉コスモス分団では常時団員を募集しています。希望者はホームページを参照してください。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/Chiba-Cosmos/

 

【筆者プロフィール】

小池惇平(こいけ・じゅんぺい)

昭和18年長野県生まれ。元国立大学法人東京工業大学教官。

現在青山学院大学非常勤講師。
日本宇宙少年団千葉コスモス分団団長。専門は宇宙生命科学。

理学博士。船橋市宮本在住。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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