2011年04月01日 配信

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スタッフ/加藤秀美さん

障害による生活のしづらさの問題を抱える
仲間同士が集まり、支え合うアットホームな『家』

仲間同士が集まり、支えあう

『casaみなと』は障がいによる生活のしづらさの問題を抱える仲間同士が集まり、支えあい、暮らしやすくなるよう支援を提供する場です。
生活のリズムを作りたい、退院後どうしていいか分からない、働くための力をつけたいなど…それぞれが、様々な目的を持って利用しています。
“casa”とはスペイン語で“家”という意味があります。その名の通りアット

ホームな雰囲気で、左記のような作業をしています。
・内職的作業
(和菓子の箱折り・パンフレットの挿込など)
内職的作業では他のメンバーとコミュニケーションを取りながら協力しあって作業をする事で、働くために必要な体力や協調性を身につける事を目的としています。また自分たちの作った商品が直接店頭に並んだり、消費者の元に届いたりする事によって、作業に責任が生まれ、仕事に対する意欲も高まります。
・公園清掃
公園清掃では地域の方々と触れ合い、コミュニケーションを取る事で地域との交流を深める事が出来ます。時々公園に遊びに来た近所の子供たちが「ゴミあったよー」と持ってきて清掃を手伝ってくれたりします。内職の作業ではなかなか得られない交流にいい刺激を受けています。
・手芸品の創作及びバザー等での販売
バザーでは多くの人との触れ合いを通して販売する事で、金銭の取り扱いとコミュニケーション能力を身につける事が出来ます。
各々が自分の役割を持って、分担し、協力し合いながら作業を進めています。その日の納期などによって作業も変化するので、その時に合わせた柔軟な対応が求められます。

月に1度レクリエーションがあります。新年会や忘年会、バーベキューなど季節に合わせた行事やカラオケ。毎年恒例のバスツアーは、「今年はどこに行くの?」とメンバーもみんな何ヶ月も前から楽しみにしています。作業の合間にいい息抜きになっています。
こうしたレクリエーションの他に、先月から気功も始めました。会員で気功をやっていらっしゃる方を先生に呼んで、教えていただいています。
気功は免疫力を高めたり、内臓の働きを良くしたりするなど様々な効果があり、それにより心と身体の健康が実現すると言われています。みんなにとっても気功は初めての体験でしたが、体験したメンバーからは「お腹の調子が良くなった」「自分でも元気になった」との感想を聞く事が出来ました。
健康のために、これからも月に1度ペースでやっていく予定です。

月に1度の「ヘルシーランチ」

毎月第2木曜日に『美味しいけどヘルシー』を目指したランチを提供しています。
最近メタボという言葉も流行るようになり、メンバーの中でも自分の身体や体調を気にする人たちが増えてきました。しかしながら実際の食生活は真夜中に夜食を食べていたり、昼食が毎日コンビニ弁当やカップ麺だったりと、偏ったものでした。そこで毎日とはいきませんが、少しでも食事の意識改善に繋がったら…と今年度からヘルシーランチの提供を始めました。
幸運にも、会員で自家栽培している方からたくさんの野菜を譲っていただき、毎回新鮮で美味しい野菜をふんだんに使って作っています。野菜の旨味を生かしたメニューに、普段のコンビニ弁当との違いを感じ、ヘルシーなのにこんなに満腹になれるのか、とみんな喜んで食べています。
これを機にメンバーも食に関心を持ち始め、食事の摂り方にも少しずつ変化が見られるようになりました。使用する野菜の効能についてみんなのために調べている私の方が実は勉強になっていたりして…。
これからもたくさんの野菜を生かしたヘルシーランチを続けていこうと思っています。

ここで出会った仲間たちと、時に悩みを分け合い、時に同じ話題で盛り上がりながら、様々な体験を共有する事は、きっとメンバーの今後の大きな糧になるでしょう。お互い支えあいながら、ゆっくり少しずつ、スタッフ・メンバー共に力を合わせていきたいと思います。

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NPO法人みなと会
地域活動支援センター
casaみなと

船橋市湊町2-4-5第5白川ビル内
☎047-432-6267

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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