2011年01月01日 配信

レスパイトサービスを考え、自ら活動する会

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障がいを持つ人の日常生活のお手伝いをする

『たすけあい・サンガ』は、障がいのある子を持つ家族がボランティアの方々の協力を得て、みんなが必要とするレスパイトサービスを考え、自ら活動する会です。ひとりで遊びに出られない障がい児には、遊びの場を提供したり障がいがあることを(専門的でなくてもいいから)わかって関わってくれる人の存在が不可欠です。それがいつも家族だけというのでは子どもにとって世界が狭すぎるし、親にとっても負担が大きいと感じます。障がいがあることにより経験が不足して、ますますハンディを背負うことになるようにも思えます。大勢の人に出会いリズムのある一日を過ごすことにより、体調を整えることにもつながります。子どもたちが、たとえ障がいを持っていても生まれた地域で兄弟や友達と共に暮らしていけるように、少しずつでも私たちなりに活動していきたいと思っておりますので、皆様のご理解とご協力をいただけますよう、よろしくお願い致します。』

前述は平成10年7月に、障がいのある子を持つ4家族で『サンガ』を立ち上げた時の各方面へのご挨拶です。その当時、市内には障害児(者)を預かるレスパイトサービスや学童保育はありませんでした。無いのなら、ただ待っているよりも自分たちでとにかく始めてみようと、思いを同じくする仲間と一緒にスタートしました。

現在『サンガ』では、船橋市・松戸市・鎌ヶ谷市にお住まいの身体・知的・精神に障がいを持つ利用者さんの外出支援やお預かり、お家での身体介護や家事支援など希望される日や時間帯で、一日10人前後の方に支援を提供させていただいています。毎日3時頃からは特別支援学校や地域の特別支援学級のお子さんたちが帰ってきて、みんなでおやつを食べたり公園に遊びに行ったり賑やかに過ごしています。

障がいを持つ人に働く場を提供する

『サンガ』で日中の支援を提供していく中で、就労して健常者の中で働けてもやはり継続が難しく心身ともに疲れて結局在宅になっている方の多いことに気づきました。

そして、障がいがあるからといって庇護されるだけでなく、少しでも働いて「人の役に立つ・感謝される・社会の一員として認められる」そんな成功体験をして欲しい。ひとつひとつは小さくても「出来た」「ほめられた」「ありがとうと言われた」を積み重ねて自信につなげて欲しい。そんな思いから『小規模作業所 ワルツ』を立ち上げました。
『ワルツ』では現在9名が在籍して左記の作業をしています。
*オープンデッキカフェ(お飲み物の提供)
*家事援助(近隣の高齢者宅の掃除・
草取りなど公的保険対応外の部分の
お手伝い)
*農作業(野菜・ハーブ等の栽培)
*室内作業(下請け作業)

『ワルツ』という名称は、本人を中心に地域・行政・事業所の3者が(3拍子で)共に考え共に行動していくことを願い命名しました。私たちが介助したり作業を提供したりするのは手段であって目的ではなく、障がいを持っていても自分らしく暮らせるように本人の出来ることを増やし、地域と結びつけていくことが目的であると思っています。

最後に

今回ここにお話する機会をいただきましたが、私が今までこのような仕事が続けられたのは、賛同して一緒に歩んでくれる多くのスタッフと出会えたからで、本当に幸せなことと感謝していますし、これからも障がいを持つ方を明るく楽しく支えられるように、スタッフと共に考えて行動していきたいと思っています。

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障害者サービス事業所 たすけあい・サンガ(小規模作業所 ワルツ)

代表 周藤 三樹子さん

【たすけあい・サンガ

船橋市咲が丘4-36-14
☎047(440)5010

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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