2010年08月01日 配信

畜産農家も数多く存在する船橋市内

船橋市の畜産の特徴とは?

また、市の口蹄疫対策は?

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典型的な都市型農家である船橋の農業。その中で畜産農家の位置づけは。
最近話題の口蹄疫に市内の畜産農家はどのように備えているのか伺ってみた。

船橋市内にはどのくらいの畜産農家があるのですか?
またどのような仕事をしているのですか?

船橋市内で畜産協会に加盟している畜産農家は13軒。昨年まで15軒だったのですが、この一年で2軒の畜産農家が廃業しました。市内の畜産農家内訳は、卵を生産している養鶏農家が2軒、牛乳を出荷している農家が11軒となっています。10数年前までは養豚農家もいたように記憶していますが、現在はいません。

畜産農家のみならず農家が減少していますが、その理由は?

船橋の農業は都市型農業といわれる形態です。市内の多くの農地が住宅地と隣接している為、田畑であれば堆肥、家畜自身や糞尿の臭い、風によって運ばれる砂などの害による近隣からの苦情によって農業を廃業せざるを得ない状況が多く見受けられます。しかし、堆肥を入れなければ「本当に栄養価が高く、美味しい野菜」を作ることは適いませんまた、隣接地にマンションが建設されたことによって日照時間が不足したためやむを得ず廃業する例もあります。

宮崎で問題になっている口蹄疫ですが、船橋市では
どのような対策をうっていますか?

口蹄疫は非常に高い感染力を持っています。感染した家畜の糞尿を媒介に船橋市内の各畜産農家では、駐車場や通路など人の出入りがある場所に市から支給を受けた消石灰を撒いています。高い消毒効果を持つ消石灰を活用して口蹄疫感染予防をしたり、畜舎近辺の立ち入りを禁止して感染予防に努めています。

春には菜の花、夏はひまわり、秋にはコスモスで賑わう事で
知られる佐久間牧場

日頃からお世話になっている地域の方々への感謝の気持ちと「きれいな花を季節ごとに見ることができる。近くに農家があって良かったな」と少しでも農家に関心を持っていただけるきっかけになればと考えております。今年は、コスモスの種まきから日々の管理までを市民の皆さんと一緒になって行おうと考えております。興味のある方がいらっしゃいましたらお電話下さい。

農家の後継問題、近隣住民との兼ね合いの問題などで国内の食料自給率はますます低下の傾向がみられます。「地元で採れた産物を地元で消費する」一見当たり前のようですが生産者の顔が見える船橋市の農業・漁業というのは船橋の誇る大切な資産ですね。

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●プロフィール

千葉県畜産協会 会長

佐久間 豊(さくま ゆたか)

・船橋市三咲出身

・昭和17年1月生まれ

・昭和32年 御滝中学校卒業

・昭和35年 県立船橋高校卒業(習志野校舎)

・平成19年 船橋市畜産協会組合会長就任

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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