船橋市の農作物全品目での産出額は、日本全国で325位。ところが、ほうれんそう(12位)キャベツ(22位)こまつな(33位)などの葉物は総じて産出額が高めだ。※( )内は全国での出荷額順位。
その中でも特に小松菜は『西船橋の小松菜』としてブランド化が進んでいる。
近年では、大量仕入れが可能なスーパーマーケットチェーンや飲食チェーンなどの大手が価格決定権を持ちはじめ、取引をすることで疲弊してゆく農家が増えてきた。そこで、農作物に付加価値をつけ産地としての力をつける動きが広まってきたのだ。西船橋周辺の小松菜農家では『西船橋葉物共販組合』がそれだ。西船橋近隣の小松菜を扱う農家16軒が加盟して共同の規格(品種・種まきの方法・長さ・重さなど)をつくり、生産量の増減に左右されず安定して供給できる仕組みを作り、地元船橋一青果を中心に直売は行わず、市場を通じ店頭や学校組合等幅広く流通できるように心掛けている。
小松菜農家の後継者
次代の小松菜農家を担う若手が定期的にあつまって情報交換を行っている。飲食店と連携し小松菜の美味しい調理法を開発・発信、技術面では船橋市農業センター・千葉県農林振興センターと連携し最新の農業技術を研究・共有とその活動は活発だ。5月27日『小松菜の日』にちなみ『みんなおいでよ!西船橋小松菜博覧会(5月29日会場はフローラ西船)』を企画、さらにPRに力を入れる。主催者の一人である徹さんは「私の栽培した小松菜が地域の活性化と市民の皆様の笑顔に役立てるよう今後も頑張ります。」と力強く語ってくれた。
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