2009年08月01日 配信

isii1.jpg大好きな草花を大切に育て、
水彩画で描くことが幸せ

「天気の良い日は庭に出て、草花に水を与え声をかけるのが一日の楽しみです」と語るのは、今年6月1日に満97歳を迎えた石井綾子さん。

綾子さんは、東京深川に生まれ、終戦後昭和20年に船橋市宮本に移る。華道や裁縫を趣味としていたが、結婚後、子育てに追われ趣味をすることから遠ざかっていた。

67歳の頃、最愛の伴侶を亡くしたのを機に以前から興味をもっていた日本画を習い始め、絵を描くことを生涯の趣味とする。

69歳から80歳までの11年間は、市展に出展し続け奨励賞を受賞する腕前に。一時期、目の具合が悪くなり始め89歳の時に白内障の手術を受ける。

「手術を受けたら、物が良く見えるようになりとても嬉しかった。今は大好きな花や草花を水彩画で描いています」

綾子さんの子供たち3女1男も、母親の絵を描く姿に影響を受け、日本画、フランス刺繍、竹工芸、書とそれぞれ芸術に打ち込むようになる。

今年5月に、その子どもたちが97歳の誕生日のお祝いにと綾子さんが今まで描き続けてきた作品を中心に自分たちの作品を交え〝母と子のコラボレーション展〟を開催し、多くの来場者で賑わいをみせた。

「母は、いつも〝ありがとう〟という言葉と感謝の気持ちを持って人にも物にも接しています。花や草木にもそういった慈愛を持って描いているのでしょう」
と長男の誠さん。

そんな人柄の綾子さんは「これからも皆に迷惑をかけず、絵を描き続けていきたい」とにこやかに笑う。
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