2009年01月01日 配信

船橋市長藤代孝七氏×船橋商工会議所会頭伊藤賢二氏

 

船橋を語ろう! 第1回

まちの活力があり、人口の増加の一途をたどる船橋市。経験豊かな藤代孝七市長、県の公安委員長兼ね活躍されている伊藤賢二会頭(市商工会議所)。ともに親子2代目のベテラン。ともにリーダーシップを発揮されています。復刊「MyFuna」新年号にあたり両氏から存分に「これからの船橋」を語っていただきました。きき手は同誌前編集長の中沢卓実氏です。 

 

発展し続ける街に求められる、若い力に期待

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「MyFuna」の今後に期待 船橋の未来のために 

中沢: 長らく続けてまいりました船橋市のタウン誌月間『myふなばし』は、このたび月間『My Funa』という名称で復刊することになりました。今後ともご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 
藤代: おめでとうございます。
 
伊藤: 私は『myふなばし』のころに中沢さんがご苦労なされていたのを知っていますから、なおさら感無量です(笑)。
 
藤代: 私も『myふなばし』では、これまで多くの方々と対談させていただくなど、お世話になりましたので、同感です。今回からは中沢さんにかわり、新編集長と若いスタッフ陣による体制になったんですよね。
 
中沢: はい。新編集長の山崎さんは32歳という若さながら、船橋で求人広告の会社を経営しているんです。あるとき彼から、『myふなばし』をぜひとも復刊したいという働きかけがありましてね。その熱意に、私は心を強く揺り動かされてしまったわけです。
 
伊藤: 私は山崎さんと会って話をした瞬間に、すぐベクトルが合いましてね。『こういう若手が、次の船橋をつくるんだな』と強く感じました。そこですぐ、応援しますよとお伝えしたんです。そもそも彼は、生粋の船橋人ですしね。発展し続ける船橋には、彼のように若くてやる気のある人材が必要なんです。
 
中沢: 船橋育ちで、やる気まんまんですからね。がんばろうと決意してくれた、その気持ちがうれしいんですよ。そして復刊に際して山崎さんは、若くてやる気のあるライター、カメラマン、デザイナーを集めてきたんです。
 
藤代: 誌のサイズも大きくなりましたし、オールカラーですし、以前と全然イメージが違いますね。写真もデザインもセンスがあって、つい手に取ってみたくなります。まさに若手の熱意が凝縮されているんですね。
 
中沢: 若者も取り込むことのできる、センスのいいデザインにしたんです。『こういうタウン誌を作れる街なんだ』ということの証明にもなりますから、船橋のイメージアップにもつながると自負しております。
 
伊藤: 船橋はもともと文化レベルが高いですからね。こういうタウン誌のイメージとぴったり合いますね。
 
藤代: そうですね。船橋は文化の面でも全国に誇れるものがたくさんあります。特に市内の音楽レベルの高さは全国でも知られています。今年も市内の多くの学校が、音楽コンクールで大活躍してくれました。
 
伊藤: ここにきて、花開いてきたという印象ですね。
 
中沢: 音楽については、地元の音楽文化を支える伊藤楽器さんの功績を無視できないと思うんですよ。
 
伊藤: ありがとうございます。私にとってもこの街は、“誇れる船橋”です。
 
中沢: ですから我々はその魅力を、『My Funa』というスタイルによって改めて紹介していきたいんです。それが私たちの役割だと思っているんです。
 
 
 

市民が動けば街がさらに磨かれる  

中沢: ところで私は、よく地元自治会の女性役員を船橋に連れてくるんです。彼女たちはそのたびに、昼間の往来の多さにびっくりするんですね。他の街と活力が違うというんです。言われてみれば昼間どころか、夜も人がたくさん歩いてますしね。これは、まちの活力の現れです。
 
伊藤: 他の地域からきた人はみんな『どうしてこんなに人がいるの?』って言いますよ。それは街が元気な証拠です。つまり船橋の強いところは、新しいものを生み出して活力を維持しているところなんですよ。
 
中沢: 本町通りにしても、新しい街としてどんどん変化してるじゃないですか。それは評価に値することですよね。
 
taidan_2.jpg伊藤: 本町通りは、空き店舗がないんですよ。で、おっしゃられるとおり昼間の2~3時、いちばん街が静かな時間帯に船橋の街だけは人が回遊してるんです。これは驚くべきことだと思います。
 
藤代: 今年も船橋駅周辺で、夜のイルミネーションがとてもきれいに点灯していますが、これも昨年から始まった新しい取り組みですね。
 
伊藤: まるで銀座みたいなイルミネーションですよね。正直なところ、『ここが本当に船橋なのかな?』と思ってしまうぐらい様変わりしたと思います。
 
中沢: 本当に変わってきました。時代の流れを先取りしたっていうかね。
 
藤代: 本町通りにイルミネーションがついたのは、商店街の人たちが『ここには光がないね』といわれたことがきっかけだったらしいんですね。そんなことから、『これではまずいだろう』ということで動き始めたそうなんです。つまり自分たちの商店街をよくしようというのなら、まず自分たちから先に動き出さなければいけないということ。そして、そうすることで最良の結果が出たということなんですね。
 
中沢: 市民が自分たちの意志で動き出すことによって、船橋に磨きがかかることになります。また、アクセスのよさも街の発展に大きな影響を与えると思うんです。船橋は鉄道の数も多いですしね。総武線ひとつとっても、船橋駅はどこの駅より乗降客が多いじゃないですか。船橋の集客力の証ですから、これは自慢できるところですよね。
 
 

市立船橋高等学校の活躍に期待

伊藤: 商店街がにぎわっているおかげで、華やかなムードが生まれていることも影響しているんでしょうか、船橋は人口が増えていてものすごく活力がありますよね。世の中は少子高齢化で、人口減少傾向にあるというのに。そういう点を見てみても、船橋はポテンシャルが高いと思います。
 
中沢: 少子化のなかで人口が増えるというのは、驚くべきことですよね。
 
藤代: 年間で約8千人増えてますからね。今年(H20)の5月に初めて59万人を突破しました。人口が増えるのは街そのものに魅力があるからで、つまり街が元気であることの証だと思います。
 
伊藤: 人が増えるというのは、元気のおおもとですからね。そしてそういう意味でも、今後は各方面で世代交代がスムースに進むようにみんなで応援すべきだと思うんです。人口は増えているし街も栄えていますが、商業も農業も漁業も後継者がいないなども問題を抱えてもいるんですよ。ですから『My Funa』が、世代交代をスムースに進めさせるための舵取り役になってくれればいいと思いますね。
 
中沢: そうですね、きっとお役にたてると思います。ところで世代交代とか若い力といえば、いま最注目株は市船(市立船橋高等学校)サッカー部の全国大会出場ですね。
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藤代: 高校総体で優勝していますから船橋市民の期待は大きいですね。実は先日、選手と会う機会があったんですよ。以前はいろんな髪型をした選手がいたんですが、今回は髪を短く切った子がすごく目立ちましてね。『なんとしてでも優勝しなきゃ』という思いからそうしたんでしょう。そんなところからも、強いやる気を感じましたよ。こちらとしても、優勝旗を持ち帰ってくれることを大いに期待しています。市民の皆さんにもぜひ応援をお願いします。
 
中沢: 新聞もテレビも取り上げますし、船橋のイメージアップ効果は大きいと思いますよ。
 
伊藤: “スポーツの船橋”として、これからさらに船橋の名前が日本中に知れわたるでしょうね。
 
藤代: 新しくなった『MyFuna』にも言えることですが、スポーツや文化をも含め、いろんなところで船橋を発展させる若い力が爆発していますね。船橋はまさに、若者のための舞台でもあるのです。(次号に続く)
 
 
 
 
fujishiroshicho.jpg藤代孝七(ふじしろ こうしち)
1942年(昭和17年)12月15日船橋生まれ(市北部の古和釜町)の船橋育ち。平成9年6月、船橋市長選挙に初当選。現在3期目。基本姿勢は「市民に開かれた清潔な市政」。中学時代は野球部、高校・大学柔道部に所属し、柔道4段。県議時代は議員野球の選手として活躍したスポーツマンでもあります。
 
 
 
 
itoukaitou.jpg伊藤賢二(いとう けんじ)
1941年(昭和16年)12月23日船橋生まれ(船橋本町)の船橋育ち。船橋商工会議所会頭の他にも千葉県間税会連合会会長、日本楽器ヤマハ会会長、千葉県公安委員長など多くの重職を歴任。中学、高校時代はブラスバンド部に所属。クラリネットに親しんだ。「今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず、正直、親切、愉快に…」をモットーに日々活躍中。
 

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中沢卓実(なかざわたくみ)
前myふなばし編集長

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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