2020年10月29日 配信

各校ともに特色が違う市内の小学校。市内の小学校を巡りながら、各エリアの特徴も発見していきましょう

大穴小学校

校舎に沿うように桜並木が。子どもたちも近所の人も桜の季節を楽しみにしているそう

 梨畑が広がる自然豊かな大穴地区にある大穴小学校は、昭和46年に開校し、今年で50周年。北部台地の開発と宅地造成による移住者の増加に伴い開校した同校は、当初は2000人ほどの児童がいたそうですが、現在は440人です。

 「この学校は地域とのつながりが非常に強く、学校、家庭、地域社会が連携しているのが特徴」と後藤洋美校長が話すように、地域の人で構成される約40人の「大穴小ボランティア」の方たちが、クーラー掃除や作物栽培、書初め指導など多岐にわたり協力してくれているそうです。ボランティアの協力で、校内には約90種の植物や野菜、果樹も育てられていて、子どもたちの学習と食育に大いに貢献しています。

 学校の部活動はないですが、平成10年に設立された市民団体「大穴ジュニアスポーツクラブ(JSC)」の活動が活発で、サッカーやミニバスケ、フェンシングなど7種目のスポーツで子どもたちが汗を流しています。

グラウンドは地域活動の場としても

広々としたグラウンド。ここで毎年大穴地区町会自治会連合会主催の運動会も開催されており、大穴北小の子どもたちも参加して地域の交流を深めている


屋上に取り付けられたブルーの給水塔は、大穴小のシンボル的な存在


校舎を建設した時の余った廃材を利用して作った通称「大穴富士」は、子どもたちに大人気の遊具

子どもたちに人気の大穴近隣公園

学区内には大きくて新しい「大穴近隣公園」のほか、小さな公園が多数ある

梨畑と住宅地が混在している地域

学区は大穴町全域と三咲町、三咲、南三咲、大穴南の一部。学校周辺には梨畑などの農地がある一方、住宅地も多い。「コンビニや農家の方など協力的な方ばかりなので、子どもたちの町探検には困りません」と1学年主任の清水先生

ボランティアによる飾りつけで 本好きになれる環境づくり

図書室前にはかわいい飾りつけがあり、季節ごとに変わるそう。室内にもカラフルな本のポップや装飾があり、楽しい雰囲気。これらはすべて環境整備ボランティアによるもの


低学年用の図書室。ボランティアによる読み聞かせも行われている

工夫を凝らした音楽の授業

カメラを使用して背中を向けて歌うなど、飛沫防止対策もばっちり。「音楽クラブはないですが、大穴小の合唱は素晴らしいですよ」と校長

「千葉教育大賞」 受賞経験もある 「大穴小ボランティア」の活動

稲やゴーヤ、落花生も生き生きと育っている。ビワや柿などの果樹も栽培し、今はザクロが旬


昨年の台風で壊れた道具置き場は、新しく建て、リヤカーも手づくり


昭和感あふれるボランティアの作業部 屋。毎日通うボランティアの人も

記者が感じた
大穴小学校と地域の特徴

◎階段門、坂門、正門と門が3カ所あり、正門より住宅地に隣接した坂門を利用する子どもが多い。

◎チーバくんの形をした池には大きな鯉が。ボランティアによって池の清掃が定期的に行われているため、鯉も大きくて元気。

◎大穴北小学校と大穴中学校の3校連絡会があり、教員同士連携している。JSCでは近隣校の子どもたちも多いため、中学への進学もスムーズにできる。

◎PTAやおやじの会の活動も盛んで、夏にはお化け屋敷やキャンプなど開催。50周年記念のシンボルマークも保護者によるデザイン。PTA広報誌はコンクールで何度も受賞するほど力を入れている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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