2015年08月01日 配信

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の人に聞きました!

株式会社ヤオハル 代表取締役
五十嵐実博さん

◆船橋市場の抱える課題と将来への希望

「ひと手間」を加える付加価値で勝負

船橋市場の開設は46年前。当時、最先端だった市場の施設も時代の流れによっ、ひと昔前のものになってしまった。
「現代の物流で求められる徹底した温度管理による鮮度の管理に関する技術や設備、パッキングやピッキングといった流通課題に欠かせない付加価値をどのようにしてつけていくのかが船橋市場の抱える課題だろう」と、語るのはヤオハル社長の五十嵐実博さん。
同社は、カット野菜やカットフルーツといったスーパーやコンビニの現場で求められる「ひと手間」を納品前に代行することで付 加価値を提供、地域の八百屋さんから成長を遂げてきた。

市内にスーパーができても船橋市場から商品は買われない??

大手のスーパーマーケットチェーンが船橋市内に相次いで出店しても船橋市場からは商品を買ってくれない例がある。
本部が定めた仕入れ先から商品を仕入れる場合や、配送センターをそのまま取り込んでいる市場から購入している場合だ。いずれの例も、現在の船橋市場では今すぐに完全な解決をすることができない課題だ。目の前に迫られた温度管理のニーズに対しては、長印船橋青果が低温卸売場を昨年4月に完成させ、急場をしのいでいる。大きな設備投資が必要な話になるのですぐに解決することはできないが、開設者(船橋市)、卸会社(長印船橋青果、船橋魚市)ともに対策を急いでいる。

地元に強い、千葉県内の農作物なら船橋市場という信頼

船橋市場には全国からたくさんの食材が届く。旬な時期の農産物が必ず船橋市場にあるという状態を作ることが、産地の市場とし て求めれらていることだ。生産者が出荷したくなる市場になるために、農家をぐるっと回って集荷してくるトラックを走らせることなども必要な時代かもしれない。設備の面やサービス、付加価値の面で生産者が安心して出荷できる市場、商品を購入する個人経営八百屋が購入しやすくなる仕組みを考案することも必要だろう。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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