2013年11月01日 配信

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土居副院長

20年前、病院でなければ看られなかった患者さんも、10年程前から何とか在宅で看られるようになりました。医療技術の進歩に伴い、症例によっては病院にいるよりもむしろ自宅で療養したほうが良い事例もでてきました。
筋肉が痩せ、萎縮することで生活が不自由になってゆく「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を紹介します。
30代でこの病気を発症したある男性患者さんは、人工呼吸器なしには生活できない状況でも、頭ははっきりしていたので様々な方法で周囲とのコミュニケーションを取ることができました。
父として子どもと接することが出来、活きている間思い出を積み上げてゆくことも出来る。難病の場合、介護はほぼ24時間つけることが出来るので訪問看護と在宅医療で、数年間在宅でケアしてきた例もあります。
免疫力の低下で肺炎を併発することもありますが、そういった時には国立精神・神経医療研究センターなど専門病院との連携をはかることもできます。スキンシップをとることで結果として症状の悪化を鈍化させる場合もみられます。
私は人工呼吸管理が専門であり、神経・難病専門医とのコラボレーションによって、遠隔地の病院まで受診する回数を減らすことができるのです。

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