◆目の前で揚げる天婦羅を味わう

船橋市役所からほど近い本町2丁目に都内の専門店に通いつめた地元企業経営者たちが足を運ぶ本格的な天婦羅専門店がある。
カウンターがメインで10席、９人まで利用できる小上がりの座敷という小さなお店だが、細かなところまで掃除が行き届いているのがよくわかる。夫婦2人で切り盛りしている同店、店主の新井さんは東京・神楽坂の高級天婦羅料理店で17年間修行後、5年前に同店を開店したのだ。
カウンター越しに目の前で揚げる天婦羅の「パチパチ」という音と香ばしい香りに気が付き、ふと新井さんの手元をみると熟練の手馴れた手つきに思わず見とれてしまう。
天婦羅はネタが全てという新井さん。ネタへのこだわりから食材は自ら市場に足を運んで直接仕入れてくる。中でも「海老は甘さがひときわ引き立つ小ぶりのものを選んで使っています」とのこと。サクサクとした食感の天婦羅をアツアツの内にほおばる。熟練の職人技と、市街地の喧騒を離れた雰囲気の中で味わう天婦羅は格別だ。

◆天婦羅 天良

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