市内公民館などの公共施設、 病院などで無料配布している
身近な人や自分自身が、いざ介護が必要となった場合、どこに問い合わせればいいのか? どういう窓口があって、どういう手続きが必要なのか、しっかり把握できていますか?
市内にはさまざまな相談窓口が設けられていますが、いざという時、自分はどこに問い合わせるのが適しているのかわからない、なんていう方も多いのではないでしょうか。
今年、船橋市では認知症に特化した冊子を作成。さまざまな面でよりわかりやすくなった冊子はどのようなものなのかを担当者に伺いました。
認知症の情報を集約し、手に取りやすい冊子に
これまで船橋市では認知症予防と早期発見の知識が記載された「認知症を正しく知ろう」、認知症の症状や進行に合せた支援体制が記載された「認知症ケアパス」を発行していました。他にも介護保険制度などの説明が記載された「介護保険・高齢者福祉ガイド」もあります。
そのような中、2020年9月に登場したのが、「船橋市認知症安心ナビ」。32ページにわたって認知症に関するあらゆる情報を網羅した冊子になっています。
同誌発行に携わった包括支援課の竹内さんは「これまで認知症に関する冊子が複数ありましたが、より市民の方が分かりやすくなるように一冊にまとめました。また、手に取りやすいように、デザイン面でも配色やインデックスなど見やすさにも工夫しています」と同誌発行への想いを話します。
認知症の症状、予防、接し方、支援体制などを記載
同誌の特徴として、認知症に関する窓口の紹介だけでなく、認知症になるとどういう症状が出るのか、それにはどう対応すればいいのかという情報も記載している。「船橋市では、『認知症の人にやさしい船橋を目指して』というスローガンを掲げています。そのためには認知症は誰もがかかる可能性のある病気であること、身近なものだと知っていただき、どう接するのが好ましいかを多くの人に知っていただきたいと思います」と南部地域包括支援センターの今泉さんは話します。
また、支援体制として市内の「認知症協力医療機関名簿」、冊子巻末には「認知症ケアパス」記載。認知症の進行の仕方や症状はさまざまですが、各段階での本人の様子・思い、家族の心構え、相談窓口、通う場所、自宅での介護、住まいなどに関して、何が利用できるのかが表にされています。「認知症などでお困りのことがございましたら、お近くの地域包括支援センターにお気軽にご相談ください」と同センターの大塚さん。
「充実した内容に加え、イラストやグラフを活用し、見やすさも工夫しました」と竹内さん。内容ごとにページを色分けし、インデックスも付き、見やすくなっている
(中央)包括支援課・竹内さん、南部地域包括支援センター大塚さん(右)、今泉さん(左)
TEL047-436-255
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください