2020年10月29日 配信

各専門分野で船橋の街づくりにおける第一線で活躍されているみなさんに、船橋の街づくりにおいてどのように関わっていらっしゃるのか、直撃インタビュー!国内各地で地震、風水害などの自然災害が多数発生するなか、火災は日々発生しています。そこで、私たちができる火災予防対策などについて伺いました。

左)船橋消防局消防局長 髙橋 聡 さん 右)船橋消防局予防課長 松本 貴 さん
 

プロフィール
髙橋 聡さん
1960年千葉県生まれ、1985年に入局、同年から警防業務や消防局での総務課勤務等を経て、2017年から消防局長に就任し、600人を超える職員を指揮監督している

松本 貴さん
1962年千葉県生まれ、1985年に入局、警防、予防、指令業務を経て、2019年から予防課長に就任し、予防行政全般を管理監督している

船橋市消防局が目指すもの
船橋市民を守るため、 火災や災害の発生に対して万全の体制を築き、 安心して暮らせるまちを目指す。


このような住宅用火災警報器が自宅に設置されているか、確認してみよう

消防体制と火災のないまちづくりにむけて

MF●まずはじめに、消防局の体制を教えてください

髙橋さん●消防局では、「火災予防の体制の充実」「消防力の充実」「救急体制の充実」を施策に掲げ、総務・財務・予防・警防指令・救急の5課、中央・東・北の3消防署、8分署、2出張所、1救急ステーション、1消防訓練センターで、647人の職員をもって消防体制の充実に向け取り組んでいます。

 大規模災害や自然災害、あらゆる感染症の発生など、さまざまな危機に対応できるよう、消防局と消防団、関係機関との連携も含めた消防体制を構築しております。

MF●災害が発生したら?

髙橋さん●災害による被害を最小限に抑えるため、119番通報の受け付けから出動指令までの対応を速やかに行い、出動部隊に正確な情報を伝えることが重要です。

 消防局では通報の内容を迅速・的確に伝達するため、指令業務を管理する指令管制システムと各署所をネットワークで結び、情報共有を図る「新総合消防情報システム」を、2018(平成30)年4月1日から運用しています。

 このシステムは固定電話、携帯電話などからの119番通報に対応した統合型位置情報通知装置により、災害発生地点を素早く特定することが可能です。

 さらに、聴覚や発語に障害を持ち、音声による通話が困難な方でも、スマートフォンなどから容易に119番通報ができるNet119緊急通報システムも整備しております。

 このようなシステム整備に加え、あらゆる災害に対応するため日々訓練を重ねております。

高齢者の逃げ遅れを防ぐ一助に住宅用火災警報器の設置を

MF●火災予防に必要なことは?

松本さん●火災予防の観点から、火災発生を未然に防ぐため、建物の立入検査や、防火管理体制の推進、火災原因調査体制の充実を図っております。

 また、火災による死者の多くは住宅火災における高齢者の逃げ遅れによって発生しているため、住宅火災の減少に焦点を当てて火災予防啓発を行う必要があります。

 特に、住宅用火災警報器の設置は火災発生時の逃げ遅れにとても有効です(17ぺージ参照)。

 高齢の方など、ご自身で取り付けが困難なご家庭へは消防職員が出向き、取り付けを手伝う支援事業も行っております

ふなっしーとのコラボが実現 火災予防啓発のチラシを作成

MF●火災予防広報において力を入れていることは?

松本さん●昨年度は船橋市自衛消防協会と船橋市幼年少年婦人防火委員会の協力を得て、ふなっしーとのイラストによるコラボレーションが実現し、各種イベントや各消防署などで、ふなっしーが火災予防を呼び掛けるチラシや啓発物などを作成し啓発を行いました。

 さらに、昨年度は外国人向け(英語版)のチラシを作成、今年度は中国語版を作成し、外国の方への火災予防啓発や、市内事業所と協働し、ポスターの掲示やチラシの配架、ケーブルテレビにおける広報など、火災予防広報に力を入れております。

 今後も、市民の皆さんが生活していく中で、防火・防災意識が身近に感じられるような取り組みを行っていきたいと考えております。


火災予防を呼び掛けるふなっしーのイラストが目を引くチラシ。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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