2019年05月03日 配信
海神念仏堂
 
▲念仏堂全景   ▲天道念仏

 

 国道14号線の海神三叉路から東に約200m、行徳街道が交わる辺りに海神念仏堂があります。元禄年間に、芝増上寺の36世住持の祐天上人の教化により、浄土宗寺院として整えられました。

 本尊の阿弥陀如来像は、平安末期の作と推定される「定朝様」の寄木造りの古仏で、船橋市有形文化財に指定されています。境内では、毎年3月の第2日曜日(今年は3月10日)に、太陽を拝み五穀豊穣を祈願する「天道念仏」の行事が行われます。梵天と御幣で飾られた祭壇に大日如来を祀り、「講」の方々が祭壇正面で念仏を唱和した後に、男性は鉦かねと太鼓を叩き、女性は扇を持ち、踊りながら、祭壇を右回りに廻ります。また、見物人も加わり踊りの輪が広がります。

 ここは、西国三十三番札所の谷汲山華厳寺の観音を模した観音菩薩像が祀られている観音堂や市内最古の道標、戊辰戦争・海神の戦いで亡くなった武士の墓もあり、見所が多いです。 次月は「小野田方面」になります。

(文/ふなばし街歩きネットワーク 寺園 道雄)

 

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