2017年03月17日 配信

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全国に約70の民間図書館設立
図書館を通じたまちづくり

京成船橋駅と船橋FACEビル2階の連絡通路に、夜遅くまで開いている民間図書館がある。この図書館を運営するのは、NPO法人「情報ステーション」。代表の岡直樹さんが2006年に設立し、今では全国に約70の民間図書館を設立している。

岡さんが図書館づくりを始めたのは大学1年の時。「大学の授業を終えて船橋に帰ってくると、図書館が閉まっていて不便だった。こういう思いをしている人はたくさんいるんじゃないかな」と思ったのがきっかけだと話す。また、大学在学中に地方出身者の同級生と地元の話題になり、地元のことを熱く語る友人と比べ「船橋のおすすめが思い当たらなかった。地元船橋をもっと元気づけたい」という気持ちも図書館づくりを後押しした。

図書館開設に向けて、船橋FACEビル2階に張り紙で本を募り、2カ月で約4000冊の本が集まった。設立から今年で10年。現在の総冊数は約7万冊、ボランティアも750人になった。
貸し出しは1人2冊まで2週間。2冊にすることで頻繁に図書館に来てもらいたいとの意図も。また図書館の鮮度を保つため、本の入れ替えを毎月行うなど工夫を凝らす。

図書館は商業施設や高齢者福祉施設、商店街の空き店舗、パチンコや酒屋の店内など民間ならではの視点で設立。「本は多様なジャンルがそろえば、いろんな人に対応できます。本棚がおけるスペースさえあれば図書館をつくることができ、その図書館を拠点として地域の子どもからお年寄りまでが気軽に集まれる場所になれば」と笑顔で話す。「郵便局と同じくらいの数を全国に広げたい」と意欲的に話した。

「情報ステーション」はその功績が認められ、2月4日、平成28年度総務省主催「ふるさとづくり大賞」を受賞した。

岡 直樹
【プロフィール】
1984年 船橋市生まれ
2000年 八木が谷中学卒業
2003年 県立船橋高校卒業
2003年 早稲田大学入学
2004年 NPO法人情報ステーション設立
2016年 総務省ふるさとづくり大賞受賞

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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