2017年12月05日 配信

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声楽家 松本やすこ さん

船橋に「親子でオペラに親しむ会」などの音楽団体を立ち上げる

毎年「親子deオペラ鑑賞デビュー」という子ども向けオペラが県内各所で上演されている。この公演の始まりとなる「親子でオペラに親しむ会」を立ち上げたのが松本さん。2009年の「フィガロの結婚」が初演。親子で楽しめるように脚色し、出演、舞台監督を務めた。これが千葉県文化声振興財団に認められ、同財団の事業として毎年公演されるようになった。
 松本さんは音大を卒業後、日本を代表する声楽家団体「二期会」で学んだ。その後銀座 王子ホールで「カルメン」の主役を務めるなど国内外の演奏会に多数出演。子ども向けオペラを作ったきっかけは、「息子が小さい時に一緒に演奏会に行き、入場を断られ、それなら子どもと楽しめる演奏会を自分で作ろうと。人形劇団“ ピッカリ座” で在学中から約10年間歌のお姉さんをした経験が活きている。代表の故足立昭さんの作品作りにも大きな影響を受けた」と話した。
 声楽家の活動以外に松本さんは市内に数々のアマチュア合唱団を立ち上げた。2002年にママ友と女声合唱団「ゴスペル・マムズ」を、2009年には混声合唱団「ロッソ・ヴィーヴォ」を結成し、100人を超えるメンバーで毎年オーケストラとクラシックの演奏会を文化ホールなどで開催。地元・塚田では合唱団「コールピア」を結成し、一方自宅の音楽教室からミュージカル出演者や、「ヘレン・ケラー記念音楽コンクール」2位受賞者も輩出した。
 「東京に行かなくても船橋でオペラを楽しめるように!」という目標を掲げ、来年9月15日勤労市民センターで「カルメン」などのガラコンサートを企画。「数年後には文化ホールでオペラ公演を」と夢は膨らむ。現在「ふなばしオペラ合唱団」団員を募集中。「船橋にオペラを受け入れてくれる文化的土壌を作っていきたい」と話す。

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▲子どもオペラ「ヘンゼルとグレーテル」 ▲勤労市民ホールでコンサート

 

松本やすこ【プロフィール】
1972年 東京都世田谷区生まれ
    高校卒業をするまで館山市在住
1994年 武蔵野音楽大学声楽科卒業
1997年 船橋市に転居
2005年 銀座 王子ホールでオペラ「カルメン」主役。
2009年 「親子でオペラに親しむ会」発足。
     きららホールで「フィガロの結婚」
     以降、毎年子ども向けオペラを県内各所で上演
2017年 CD「My Treasure」リリース(全曲作詞作曲)

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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