2018年11月29日 配信
船橋北部の自然豊かな住宅地鉄道と幹線道路が交差する市域
ロータリーの階段を上り、眺めのいい陸橋を渡ると「小室駅」

 

 船橋市の最北部に位置する小室町。東側の神崎川と西側の二重川により開析された三角状の台地にあり、その川沿いの低い土地には水田が広がっている。小室町では旧石器時代から鎌倉、江戸などさまざまな時代の遺跡が数多く出土。小室駅開業後新しく発展した住宅地ではあるが、実は紀元前1万年以上も前から人々が暮らし続けてきた豊かな地域だ。
 1969年に始まった千葉ニュータウン事業で小室町には1979年に、いち早く鉄道が開通し、新設された団地への入居が始まり、同年に小室小・中学校が開校した。菓子店を営む地元出身の武藤栄さんは「それまではスクールバスで豊富小学校に通っていた。住宅は少なく田畑と林が広がっていた」と話す。「鉄道が通る前は、八幡神社の前が船橋駅からのバスの終点で、それまでは国道16号も線路沿いの国道464号もなかった」と酒店5代目店主の米井久代さん。
 北総線・「小室駅」駅前には商店会が、近くに保育園、郵便局、公民館が集まり、その奥に整備された広い歩道沿いには閑静な住宅街が広がっている。小中学校に隣接する「小室公園」は広大で、散策やスポーツなどを楽しめる自然に恵まれた憩いの場所。駅開業直後に入居した世代は高齢化が進み、商店会はかつてのにぎわいはないものの、小室駅の北東には新たな開発で330戸以上の住宅が立ち並び、新しい世代が増えている。

 

小室公園。春は桜、秋は紅葉が美しい広大な公園

  北総線・小室駅そばを国道16号線が走る
 
駅のそばの住宅開発地域   小室の鎮守様である八幡神社

 

 
A:CAFE トトノエ
印西市から2 年前に移転。「食材がおいしく見えるように」と、店内全体をモノトーンで抑えている。月替わりの「トトノエ膳」(1,300 円)はワンプレートにご飯、汁物、ドリンクが付いてくる。
営業時間/11:00 ~17:00(LO16:30)
定休日/火・土曜 ☎ 080-9173-0117
 
B:メリーゴーランド

小室駅の開業後、1981 年にオープンした町のパン屋。添加物を極力使わず、家族が栽培するトマトやジャガイモなどの季節野菜を使ったパンや「北総
あんぱん」などが並ぶ。
営業時間/10:00~19:00 定休日/日曜、祝日 ☎ 047-457-6537

 
C:米井酒店
小室町で100 年以上続く老舗酒店。ここでしか買えないオリジナルの日本酒や芋焼酎「小室」を 扱っている。つまみや菓子、仏花などもあり、幅広い年齢層に重宝されている。
営業時間/10:00~20:00(土日祝は19:00 まで)
定休日/水曜 ☎ 047-457-5523
 
D:お菓子の家 サンテティエンヌ
小室町出身の店主が2002 年にオープン。ケーキと焼き菓子がメインで共に常時15 種類ほどをそろえている。「小室マドレーヌ」(135 円)や「北総ロール」(980 円、ともに税別)は手土産にも人気。
営業時間/10:00 ~19:00
定休日/火~木曜 ☎ 047-457-1267
 
E:萬徳院 釈迦寺
小室駅から徒歩3 分。お堂は4 カ所あり少人数から大規模の法要が可能。毎月第3 火曜日の8時からは座禅会、9時からは写経会(納経代1,000円)を行っている(事前申し込み不要)。
参拝時間/9:00~17:00(お彼岸とお盆時期は18:00 まで)
定休日/なし ☎ 0120-445-380

 

写真・文/牧典子

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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