2020年01月28日 配信

ICTを活用した「ふなばし健康ポイント」

ふなばし健康ポイントとは

 2018(令和元)年10月から始まった市民の健康づくりを応援する市の事業で、ウォーキングや健康教室の参加などに対してポイントを授与、ポイント数に応じて景品の抽選参加ができるという、楽しみながら健康づくりが続けられる事業となっている。データ専用端末の名称を「あるこう!かざすくん」(以下「かざすくん」)という。

ICTを活用した事業展開の目指すところ

 「かざすくん」の開発者であり医師でもある宮川さんがICT(情報通信技術)に着目したのは、約10年前。ソフトバンク創業者の孫正義さんと医療チームで対談したことがきっかけだった。医師が電子カルテを使う中、患者は紙ベースの問診票に記入するスタイルに疑問を感じ、患者も使用できる電子問診票を開発したという。

 平成27年より埼玉県志木市の健康ポイント事業で「かざすくん」が導入されている。志木市は船橋市の約10分の1の人口で、約3000人(令和元年12月時点)が利用。そのデータから、1人あたり3万円の医療費が1年で削減できることが試算できたという。このシステムを船橋市で導入したことで、10倍の3万人の登録があれば、同様の結果が期待できる。全国で導入が可能になれば年間1兆円の医療費削減が実現可能になるという。

ポイントをためる方法はさまざま

 ①歩数②対象の健康プログラムの参加③健診④市内21カ所の「かざすくん」でためるなどさまざまな方法がある。

 ポイントをためるアイテムには、活動量計、スマートフォンアプリ、ICカードに、紙媒体のすこちゃん手帳の4種類があるが、これらのポータブルアイテムを網羅しているのは、全国でも船橋市だけはないかという。「かざすくん」に①〜③のアイテムをかざすと、データの送信ができポイント換算される。体組成計で体重・体脂肪を測定してもポイントはたまる。

 対象プログラムに参加する「ふなばし健康ポイント食の応援店」を利用してもポイントがためられ、同応援店はメニューの栄養成分表示やヘルシーオーダーへの対応も実施している。

健康ポイントの持つ意義は

 宮川さんは、「かざすくん」にポータブルアイテムをかざすために、外に出る↓歩く・出会った人と話す↓健康になる↓医者にかかる頻度が下がる↓医療費が削減する、という好循環が期待できるという。医療費の削減は結果であり、まずはITにコミュニケーションを加味するICTを活用し、外に出るきっかけを作ることが大事だと話す。

★次回は設置場所の案内などを予定★


「かざすくん」

取材協力

 
MEDICACloud(ふなばし健康ポイント事業受託事業者)代表/習志野台整形外科内科 院長
宮川一郎さん
船橋市習志野台2-16-1
TEL047-497-8445

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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