この人に聞きました!
株式会社花のや
店主 近藤葵さん
2019年9月から正式に「花のや」の店を引き継いだのが、4代目近藤葵さん(22)。近藤さんは千葉市出身で在住、4時半には市場入りする。
近藤さんは幼少期からフルートを続け、高校も音楽系に進み音楽で身を立てようとも思っていたが、型にはめられることに抵抗があり、いつか経営者として仕事をしたいという思いが強くなっていったという。ものづくりが得意で、手先の器用さを生かしジュエリーを作る仕事にも就いた。しかし、人と会って話をすることが好きだったこともあり、もっと人と関われる仕事をしたいと思っていたそんな折、食事に入った「花のや」で女将さんに出会った。女将さんの人柄に惹かれ、女将さんも近藤さんを見込み、「女将さんと会うと里帰りしたような気分になる」という近藤さんは店を継ぐことを決意。今でも料理教室に通うほどの料理好きなこともあり、花のやの味を2カ月かけて学び、花のや一番の人気メニュー「かぼちゃの煮つけ」(不定期で提供)は味付けをマスターしたという。冬場だけメニュー入りする海鮮鍋などは近藤さんのオリジナル。女将さんは今も時々は店に顔を出し、近藤さんに自分らしくアレンジしてやるように言ってくれるとのこと。
食材は市場内で仕入れ、その日仕入れた旬なもので日替わり定食を作る。定食には小鉢料理を多く付け、値段以上の付加価値を感じ満足感も得て帰ってもらいたいのだという。近藤さんは「これまでの常連さんは女将さんに会いに来ていたんだと思います。わたしも、ここに来ると元気が出るよって言われるような店を目指します」と笑顔で話す。
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