秋枝さんのレシピで作る、自慢のたれの「レバーのやきとり」(1本130円)と「もつ煮込み」(480円)。写真奥の「温玉ベーコンのカリカリサラダ」(580円)や季節の自家製果実酒も人気。写真はレモンサワー(500円)
肉屋が始めた家庭料理の店
焼き鳥は独自のたれと塩で
金杉台団地の商店街にある「秋枝のだいどころ」は、かつて同商店街にあった精肉店の丹野さん一家が営む家庭料理の店。
店主・崇さんの両親が1977年から営んでいた精肉店では、焼き鳥など総菜も売っていたが、母・秋枝さんの病気を機に2015年に閉店。「母は余命宣告をされたほど。母の料理を残したい、ふるさとである金杉台団地で一緒に過ごしたいという思いから、母の体調が回復してきた2017年1月に店を開きました」と崇さん。
カウンター6席、4人掛けテーブル2卓と掘りごたつ席1卓を用意する。店の開口部はガラス窓が広く、明るい。精肉店の頃から約40年間継ぎ足しながら使っているタレと独自にブレンドした塩を使った焼き鳥(1本130~150円)は同店の一番人気。大振りで臭みのないレバーを目当てに来る客もいるほど。崇さんは「肉は鮮度が命なので、毎日仕入れて、串打ちしています」と話す。
秋枝さんレシピの料理は崇さんの妻・直美さんが味を引き継いでいるが、直美さんオリジナルメニューや手作りティラミスなどもあり、おふくろの味からモダンなものまで、バラエティーに富む。「この人情味ある町が、今より少しでも元気になれば。店のインスタグラムで団地の魅力も発信中」と崇さん。
店主/丹野崇さん(右)、母・秋枝さん(左)
左)焼き鳥を焼くのは秋枝さんが担当。秘伝のたれは継ぎ足して40年以上になる年代物。右)店内からは昭和感がある団地の広場が見える
■秋枝のだいどころ
住所:船橋市金杉台1-1-4-101
TEL:070-3546-3100
営業時間:17:00~22:00
定休日:基本的に月曜
駐車場:あり(商店街共有)
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