2020年01月28日 配信

2018年2月にオープンした駅直結のJR東日本ホテルメッツ船橋やシャポー船橋の南館の完成、それと同時期に閉店した西武船橋店。船橋駅を取り巻く環境が大きく変化した後の同年7月に船橋駅15代目駅長として就任した石橋裕男さんに、現在の駅の役割や今後の取り組みなどを伺った。

駅長・駅員の役割や活動を教えてください

 船橋駅は西船橋駅と並ぶ千葉県内でも中心的な駅で、乗車人員は僅差で西船橋駅にトップの座を譲りました(2018年度調査)が、千葉県内では2番目に多く東日本(全1655駅(2019年4月1日時点))内でも西船橋駅が24番目(約13万9300人)で、船橋駅が25番目(約13万人)になる要所です。

 当駅にはアルバイトなども含めると72名の社員がおり、うち女性が26名働いています。基本的に午前9時から翌日の9時までの24時間勤務で、もちろん駅には浴室や仮眠室があり、夜勤明けは休みになります。1日を20名体制で駅を運営しています。

 ホームでの列車の監視から改札の案内、駅同士の連携による遅延対策や遅延証明書の発行、「みどりの窓口」での定期券や乗車券、特急券の発売や取り消し、「びゅうプラザ」では旅行のきっぷの発券や旅行の予約、パッケージツアーの案内などを通じて、乗客の皆さまや駅をご利用の皆さまに、安全にかつ快適に駅、鉄道を利用していただけるよう努めています。

災害対策などを含め、今後の取り組みを教えてください

 災害対策については市の方針にのっとり、帰宅困難者や津波の対策など、市の危機管理課と半年に1度程の打ち合わせをしています。

 首都圏直下型地震が昨今騒がれていますが、これらの対策は東日本大震災以前から行っています。同震災で駅や鉄道をご利用されるお客さまからケガ人を1人も出すことなく対応できたのは、訓練のたまものと思われます。

 市の指定している避難場所として、船橋駅は天沼弁天池公園が指定されているので、お客さまを安全に避難場所へ案内する消防訓練や避難訓練を年2回行っています。また、毎年シャポー船橋やJR東日本ホテルメッツ船橋と合同で避難訓練を実施しています。

 同じ船橋駅である京成電鉄さん、東武鉄道さんとは日ごろから連携をとり、電車がストップしてしまった際の対応などがお客さまにスムーズに鉄道をご利用いただけるよう対策していますし、市の商工振興課主導で市内の7つの鉄道会社が協力して、スタンプラリーを開催し、広く市民に鉄道会社に親しんでいただくよう活動をしています。

 船橋駅では駅内左側通行をお願いしています。、気付いた方もいらっしゃるかとは思いますが、最近船橋駅のホームへ上がる階段に、上り(赤色)と下り(青色)の大きなシールを貼り、わかりやすく、利用しやすいよう工夫しました。

 これからも市民が利用しやすい駅、皆さまに愛される駅を目指していきたいと思います。

石橋さんのゆかりの船橋を教えてください

 わたしは木更津出身ですが、小学校低学年の頃に、家族一緒に電車で船橋ヘルスセンターに行ったことを思い出しました。駅に降り立った時に、なんて大きな街なんだろうと思ったことを今でもはっきり覚えています。駅からバスに乗りましたが、バスもたくさん走っていましたね。また駅前でおいしいラーメンをいただいたことを記憶しています。


石橋裕男(やすお)氏
プロフィール
・昭和36年千葉県木更津市生まれ
・昭和58年国鉄入社東京駅配属、汐留駅、神田駅に勤務
・昭和60年 西船橋駅配属
・昭和62年 国鉄の民営化
・昭和64年 亀戸駅勤務JR千葉支社に20年勤務館山駅駅長、千葉駅副駅長を歴任
・平成30年 船橋駅駅長に就任

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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