2019年11月26日 配信

1978(昭和53)年に「悪書追放市民の会」を結成し、その後1980(昭和55)年8月に現在の名称に変更した「船橋市青少年の環境を良くする市民の会」について、発足の経緯や活動内容、これからの取り組みなどを、令和元年7月から会長を務める吉田壽一さんに伺った。

発足の経緯を教えてください

 「船橋市青少年の環境を良くする市民の会」は昭和50年に始まった「悪書追放運動」から発展したもので、次代を担う青少年が健全に育つことを願い、青少年を有害な社会環境から守り、青少年健全育成を図るために発足しました。

 発足当時に社会的問題となっていた有害図書やピンクビラなどに代わり、昨今はインターネット上の有害情報や、危険ドラッグ、SNSでのいじめの問題など、青少年を取り巻く環境は形を変え、過去も現在も青少年を健全に育成するための活動の必要性に変わりはありません。地域ぐるみで積極的に活動をしていくことが求められています。

構成団体を教えてください

 21地区ある船橋市の中学校区で市民の会が組織され、船橋市の自治会連合協議会、PTA連合会、青少年補導委員連絡協議会、民生児童委員協議会、社会福祉協議会、保護司会、警察署少年警察ボランティア連絡会、青少年相談員連絡協議会、子ども会育成連絡会、青年会議所、ライオンズクラブなど21団体で成り立っています。

活動内容を教えてください

 「家庭の日」「少年の日」を主体に毎月第3金曜日に市内のJR3駅(西船橋駅・船橋駅・東船橋駅)を中心に啓発活動を実施していましたが、効率化などの声が出てきました。

 発足から40年近く経過した中で、青少年の健全育成対策は国会でも大きく取り上げられ、「子ども・若者育成支援推進法」「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」などが法制化されました。

 2007(平成19)年度に内閣府提唱により、11月第3日曜日を「家族の日」、その前後1週間を「家族の週間」と定められました。当会でも2014(平成26)年度から「家族の日」の趣旨を踏まえた運動を推進しています。「安全で安心なまちづくり」と称して、船橋駅北口の「おまつり広場」で啓発活動をしています。

 さらに、青少年健全育成講習会や視察研修などの勉強会を開催し、「市民の会だより」「愛のスクラム」を各年1回発行、各構成団体に配布しています。

今後の課題や活動について教えてください

 いちばん難しいのは活動の周知です。各ブロックでワークショップなどを開催し、工夫してPRしていこうと思っています。

 今後は、サイバー犯罪、SNSによる人権侵犯や事件、子どもの貧困などをテーマとして、取り組んでいきます。

船橋について、思い出の出来事は?

 西田喜野井町会で班長を務めていた頃、町会関連開催の「ことぶき劇団」に役者として勧誘され、二宮小学校体育館で行った敬老会などで公演したことが印象に残っています。

プロフィール
・昭和17年 山形県新庄市生まれ
・昭和40年 中央大学法学部卒業
・昭和52年 船橋市に転居
・平成元年  西田喜野井町会 副会長就任
・平成15年  同上 会長就任・現職
・平成16年  二宮中学校区青少年の 環境を良くする市民の会 副会長就任
・平成20年  同上 会長就任
・平成21年 船橋市青少年の環境を良く する市民の会 副会長就任
・平成25年 船橋市自治会連合協議会 副会長券事務局長就任・ 現職
・令和元年  船橋市青少年の環境を良く する市民の会 会長就任・ 現職

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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