2020年01月07日 配信

1990(平成2)年に5つの社会福祉法人により結成した船橋市老人福祉施設協議会。前任の永原丈士さんの時代から副会長を務め、2019(令和元)年4月、会長を引き継いだ高橋章博さんに、同協議会の活動内容や今後の取り組みなどを伺った。

現在の会員数や活動内容を教えてください

 5つの社会福祉法人で始まった同協議会も、現在は特別養護老人ホーム27団体に、軽費老人ホーム・ケアハウス・養護老人ホーム9団体の全36団体となりました。親組織として千葉県高齢者福祉施設協会があり、その傘下として組織されています。

 船橋市内の高齢者福祉、地域福祉の発展向上のため、船橋市や関係機関・団体との連携協働を図るとともに、会員相互の研修や情報交換等を通じて、高齢者福祉事業の経営や介護保険制度のあり方について協議しています。また市民に対するセーフティネット、例えば、高齢者緊急ショートステイネットワーク事業などは、1施設では難しいことも、団体であれば考えることができると思います。災害時の連携の取り方なども考えています。

事業計画を教えてください

 副会長時代、3年後、5年後、どういう形にしていけばいいのかを考えていました。後継者に引き継ぎ、次世代の運営を任せられる仕組みづくりが必要です。優秀な後継者が参画できるように、正会員以外賛同会員を作りました。そして、活動の取り組みの重点化を目標に、大きく次の3点を掲げました。

 1人材の確保・定着、2災害時の要配慮者に対する支援、3老施協活動の理解促進や再組織化を図り、会報発信や会員交流を行う。

 人材の確保・定着について、3K(きつい・汚い・危険)と言われていた頃もあり、職員確保や人材の育成が難しい現実があります。そのため、就活フェアや事例研究発表会など、PR活動を含めたイベントを企画実施しました。人材定着のため研修なども行っています。

 災害時の要配慮者に対する支援に関しては、2016年に船橋市と災害協定を締結しました。通信に関して災害専用電話回線を全会員施設へ設置し、災害時にも使えるように無線を配備しています。市内を3ブロックに分け、災害が起きたときは会員施設間でフォローし合う仕組みを作り、要配慮者がいた場合は船橋市と連携協働のもと会員施設で連絡を取り合い、受け入れる想定で動いています。毎年12月に行っている高齢者福祉課との要配慮者の避難通報訓練(模擬訓練)は今年で3回目となりました。施設の周辺で市民が物資や生活用品に不足があれば、支援できるようにもしています。さらに、避難所での妊婦や乳幼児を抱えている女性などが避難できるシェルターになりたいと考えています。

 最後に、老施協活動の理解促進や再組織化については、執行部のコンパクト化を図り、3人いた副会長は1人に、監事も2人から1人にするなど会則を変更しました。そして理解促進のために、四半期に1度会報誌「ふなばし老施協ねっと」を会員向けに発行。例年船橋市関係各課に「要望書」を提出していますが、その報告なども同会報誌で行っています。

船橋は高橋さんにとってどんな場所でしょう

 船橋は都心にも近く、緑の多い自然の多い場所だと感じています。これから、その自然の保護や、子どもたちの明るい未来のため、手伝いができればと思っています。


高橋章博(あきひろ)氏
プロフィール
・昭和43年埼玉県志木市生まれ
・平成26年 船橋市老人福祉施設協議会副会長就任
・令和元年 船橋市老人福祉施設協議会会長就任現職

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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