平成19年10月に発足した「船橋市認知症高齢者グループホーム 連絡会」について、その発足の経緯や活動内容、今後の課題や取り 組みについて、4代目になる会長の山岸大輔さんに伺った
認知症高齢者のグループホーム同士の横のつながりを作るため、初代会長「グループホー ム つぶぞろい」代表の先達徳男さんが声掛けし、当時8事業所程で始まりました。今は44 事業所までになり、市内グループホームの9割が加入しています。
「グループホームとは何か」を説明しますと、認知症のある方々が1ユニット9人程度の小人数で生活をする限りなく在宅に近い高齢者の住まいです。障がい者のグループホームもありますが、私たちの連絡会は認知症高齢者を対象としています。
5月に総会、定例会を年4回、研修会は年3回開催しています。
「認知症になっても安心して暮らせる社会を」認知症ケアの専門集団として地域福祉の推進を行うことが連絡会の理念です。社会的には予防に関心が向いていると思いますが、誰もが認知症になる可能性はあります。そこで、もし認知症になっても、前向きに暮らせる環境を目指したいと思っています。
平成 30 年度は市の新規事業であった「認知症カフェ立ち上げ支援セミナー」を受託し、年間7回の講座を開きました。
認知症カフェとは、認知症になっても社会と関わり、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、認知症を患った本人やその家族、地域住民、専門職等の誰もが気軽に集まれ、認知症について話せる交流の場です。
認知症の方にとって、社会との交流は大事です。そういった場づくりのお手伝いを積極的に行っています。
高根木戸の「居酒屋みんと」では認知症カフェとして昼カラオケを開催しました。入居されているご利用者様が現地へ足を運ぶにあたり、うれしそうに洋服を選ばれたり、化粧をされたり、そして歌を歌ったり聞いたりすることが楽しそうで、思い出を共有する場になることがわかりました。今後もこの形の認知症カフェを充実させたいと思っています。
「地域の駆け込み寺になりたい」と思っています。いざという時に、またそれ以前でも駆け込んでもらえるようなハードルの低い存在でありたいと思っているんです。
そして、介護職員の魅力をどんどん発信していき、介護職を若い人の就職希望先として挙げてもらえるようなレベルにしたいと思っています。そのためにも市内の高校の就職担当の先生と接触してアピールしていこうと思っていますし、東邦大学にできた看護学部との連携により医療職との連携も継続していきたいと考えております。
JR船橋駅周辺です。学生時代によく友人と過ごしていました。また、その後妻との出会いもありました。今はフェイスビルもあり、様変わりしているという印象があります。
山岸 大輔 氏
・平成14年 日出学園高等学校卒業
・平成18年 福祉職へ入職
・平成21年 介護福祉士の資格を取得
・平成23年 介護支援専門員の 資格を取得
・平成25年 船橋市認知症高齢者 グループホーム連絡会 副会長就任
・平成28年 社会福祉士の資格を取得 船橋市認知症高齢者 グループホーム連絡会 会長就任
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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