2019年08月31日 配信


 今年で発足後24年になる船橋市畜産協会について、畜産協会会長で、佐久間牧場の3代目の佐久間孝雄さんに、同協会の現状や取り組みについて伺った。

同協会の加入状況はいかがですか?
 市内の畜産農家数は現在酪農家が11戸(乳牛頭数約5 1 6 頭)、養鶏農家は1 戸(約6千羽)で、減少傾向にあります。畜産協会には全戸が加入しており、総会を年に一度開催、お互いの状況を報告しています。
 
牛の飼育はどのように行われているのでしょうか
 市内では放牧している酪農家はほとんどなく、基本は「つなぎ飼い」です。搾乳に関しては、人間が1頭ずつ搾乳機を牛に取り付け搾乳している酪農家が多いですが、牛が搾乳機へ歩いて搾乳をする衛生的なパーラー施設を導入している酪農家もいます。
 牛も人間と同じで、出産をしなければ母乳は出ません。人工授精後約9カ月の妊娠期間が必要で、出産後は3カ月以降を目安に次の人工受精を行います。乳牛は5~6年で乳量なども減り生産性が落ちるので、肉用に移管されていきます。これが乳牛の一生です。
 搾乳された牛乳はタンクに貯めておき、契約している牛乳製造業者が毎朝トラックで回収にきます。
 
農地の宅地化が進んでいる中で、畜産業の現状を教えてください
 ひとつは畜産農家の減少、二つ目は後継者不足。そして農地に住宅が建ち進む中で、臭いの問題に関する苦情が多くなっていますので、近隣住民とうまくやっていくための対策が必要です。
 近隣に住宅を購入される場合、不動産会社などは周辺環境について説明をしていると思いますが、実際生活してみてわかることもあるでしょうから、納得して購入していても苦情がくる場合はあります。
 わかっていただきたいことは、私たちも消臭資材などを使用して周辺環境に配慮し努力しているということです。
 そして、何より自給率の低いわが国で、農家がなくなってしまうことへの危機感を共有していただくことが必要になると思います。すべてを輸入に頼るようになれば、生産基準の甘い海外の言い値になってしまう事態にもなりかねないのです。
 
今後の課題を教えてください
  やはり、牛乳や卵がどのような過程を経てみなさんの口に入るのか、関心をもってもらえるような努力が必要だと思っています。 今年も11月10日(日)に開催される「船橋市農水産祭」に積極的に関わっていくようにしたいです。
 また、10月12日(土)には船橋競馬場において「千葉県畜産フェア」も開催されます。是非多くの方にご参加いただきたいと思います。
 
船橋について、思い出の地はどこですか?
 御滝公園です。今でこそ人混みが苦手であまり出かけませんが、子どもの頃に行った夏祭りの出店の印象が強くあります。
 
 
プロフィール:
・昭和41年  船橋市三咲生まれ。大穴小、大穴中学校卒業
・昭和59年 薬園台高校園芸科卒業。就農
・平成30年 現職
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