健康ペアダンス…実に単刀直入なネーミングです。

世にはダンスをモチーフにしたダイエットやエクササイズ、競技ダンス・ショウダンスなど表現や技術を追及したもの、または観衆の鑑賞用に特化したものなど様々大変素晴らしいことです。

そんな中、健康ペアダンス(以下ケンペア)の目指すものは、とっても素朴。

青春時代足が不自由だった私は、目の前の椅子に気軽に腰かける、とか、すたすたと歩いて用を足しに行くとか、つまり、普通に立ったり歩いたりすることを毎分毎秒、心から願う日々でした。四年後には何とか歩けるようになり、やりたい仕事にもつきましたが手術を重ね、39歳の時に漸く「肉体的には普通」になった経緯があります。そのお陰でいまも「ただ歩けるだけでも十分幸せ」というラッキーな日常を過ごしています。
時代の流行り廃りにもあまり興味がなく、いわゆる「永遠のもの」に心ひかれるのです。

この1000年先、たとえこの世から文明が消え去り電気やガスがなくなったとしても、波と板があれば完結するサーフィンや、リズムと歌があれば完結する音楽やダンス(舞い)という行為は今と変わらぬ神秘を人々にもたらしていることだろう。
とか考えてるだけでも、なぜかとても幸せになります。(笑)

原始的なダンスから洗練されたものまでいろいろですが、その核には自己を外側に知らしめしたいという欲求があります。
次に、相手を理解したいという欲求。

そこに他者に対する興味と愛情があります。
ペアダンスで手を取り合ったとき、その人自身を感じたいと欲する。
一切の判断もなく、いいもわるいも無く、ただ感じてみる。

会話はコミュニケーションを生み、沈黙はコミュニオン(交感)を生む。
コミュニケーションは別々なもの同士の交流だが、コミュオンは一つのものの交感。

言葉は消え、理屈は吹き飛び、上手いも下手もなく、時間さえも消え、唯々1つの瞬間。
ダンスに限らず何につけ結局感動するのはその部分。響くのはソコ。私はコレがとても好きなんです。
これは実は全ての人に備わるアンテナのような物で、とても吸引力がありますね。
オリンピックは集団でそれを、ペアダンスは二人の世界でそれを分かち合う。

ちょっとしたルールを学べば、リズムとメロディーに委ねたコミュオンが味わえる。
現代人にいまもっとも必要な、もっとも古くて新しい癒しのアイテム。

それがケンペアの目指す健康ペアダンスです。
(K)

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