そして翌朝。
りえちゃんには買い出しをお願いしました。
昼食を作る為です。
台所の準備が完了した時に丁度りえちゃんが帰宅。
材料を確認してオイラが調理開始。
この日の昼食は「冷やしゴマだれサラダうどん」。
と、
書いてしまうと凄そうですが、大したモンじゃありません。
うどんを茹でて冷水で冷やし、野菜を盛り付けて、その上からゴマだれをかければ完成です。
そういえばこの料理、
第六回公演の時にようこちゃんと、ひなちゃんと、くみちゃんに頑張ったご褒美に作ってあげるって約束したんですよね。
まだ実現できていないので残念です。
さて、
うどんをズルルと10分くらいで平らげ、数分休憩。
その間りえちゃんは、家のローズ(チワワ)を可愛がっていました。
お腹も落ち着いた頃、台本を取り出し、いよいよ特訓開始。
りえちゃんの弱点は掛け合いです。
そして、何よりテンションが低いことです。
一人で独白してる時は、「舞台に立つのが初めて」とは思えないくらい上手いんですけど、相手が出来ると途端にふがふがし出します。
そして全編通してテンションが低い。
これは役者として致命的ですし、
今回の彼女の「役」としてもNGなことです。
どちらの修正を先にするか・・・。
で、考えました。
「会話は出来るけどテンションが低い」
or
「テンションが高いけど会話が出来ない。」
これのどちらを取るか、です。
演出によってその答えは違ってくるでしょうが、この2択ならオイラは迷うことなく後者を取ります。
役者としてテンションが高いことは最低限のルール、いや、マナーです。
まして、りえちゃんの役は3バカトリオの一人なのです。
テンションが低くていいわきゃありません。
で、どうしたかというと、
遊びに行きました。(≧∇≦)
オイラの家から歩いて30分くらいの所に葛西臨海公園があります。
そこで遊ぶことにしました。
突然の散歩にローズ(チワワ)も嬉しそうです。
100円均一でフリスビーとゴムボール、飲み物を購入。
ズンズンと歩きました。
時刻は午後3時。
幸い良く晴れています。
さて、
皆さんは最近、「遊んだこと」ありますか?
あ、
カラオケとか、ゲームじゃないですよ?
子供の頃やったような遊びです。
あの頃って、ただ走っているだけなのに楽しくなかったですか?
誰かが言った、面白いことに笑うんじゃなくて、
ただ「走る」という行為そのものが楽しくて、勝手に笑いが込み上げて来ませんでしたか?
え?
小さい頃友達が居なかった?
まぁ、
その、
なんだ、
十夢に入れば今からでも体験出来ますよ。
葛西臨海公園に到着。
芝生の広場に移動。
犬は芝生が好きなので、ローズは完全に我を忘れて大ハシャギです。
狂ったように走り回り、転げ回り、気持ち悪くなったのかゲショゲショしてました。
「テンション」を勘違いされては困るので、りえちゃんに念の為クギをさしておきます。
「これは違うからな。」Σ( ̄ロ ̄lll)
いや〜、風が強いったらありません。
小っこいりえちゃんは踏ん張って立っていないと風に飛ばされそうです。
かといってこのまま帰る訳にはいきません。
りえちゃんには沢山遊んで、「楽しい」という気持ちを思い出してもらわないといけないのです。
走り回ってもらわないといけないのです。
フリスビーを取り出しました。
風上は女性にお譲り。
距離を20メートルほど取って相対します。
まずはオイラから、りえちゃんへ。
手から離れたフリスビーは、向かい風に煽られて急上昇し、数メートル前に進んで急降下。
りえちゃんの三メートルほど手前に着々しました。
小走りにフリスビーを取りに行き、急いで元の位置へ戻るりえちゃん。
スチャッとフリスビーを構えます。
そして綺麗なフォームから投げ放たれたフリスビーは追い風の力を借りて猛スピードでオイラの
顔面へ
あぶねっ!Σ(ノ°▽°)ノ
必死に避けるオイラ。
フリスビーは遥か遠くへ・・・。(- _ -;)
猛ダッシュでフリスビーを追いかけます。
一度地面へ着地するのですが、強風に煽られ再上昇。
フリスビーはオイラから離れていきます。
更に追いかけるオイラ。
遠のくフリスビー。
ようやくキャッチ。
ダッシュで元の場所へ。
投げるオイラ。
りえちゃんの数メートル手前に落ちるフリスビー。
駆け足で拾い、投げるりえちゃん。
強風で遠のくフリスビー。
猛ダッシュで追いかけるオイラ。
キャッチしてダッシュで戻る。
投げるオイラ。
りえちゃんの・・・・・・・
を、
20回以上は繰り返したでしょうか。
明らかに、
走り回っているのはオイラです。( ̄□ ̄;)
でも、りえちゃんは笑っていました。オイラの走る姿が滑稽で笑っている訳ではありません。
今、その場に居ることが楽しくて、笑いがこみあげてしまう笑いです。
その後はボール遊びで地面に落とさないように何回続けられるか挑戦したり、
クタクタになったらジュースを飲んだり、
暑くなった体をクールダウンする為に海辺の近くを歩いたり、
体力が戻ったら再びフリスビーをしたりして数時間を過ごしました。
りえちゃんは笑っていました。
オイラも笑いました。
ローズも楽しそうでした。
オイラが、「楽しかった?」と聞くと、りえちゃんは「はい!」と良い返事。
これ以上疲れると帰れなくなるので、限界ちょっと前に帰ることにしました。
再び30分かけて歩き、家に到着。
お互い疲れていたので暫しボ〜ッとしていました。
で、
少し経って台本を取り出し、練習開始。
前半の3バカトリオが騒ぐシーン。
オイラが代役で相手役の台詞を言い、りえちゃんの番です。
果たして・・・・・
いや〜、こんなに違うもんなんですね。
りえちゃんには「今日楽しかったことをイメージしながらセリフを言って」と指示しただけですが、数時間前のりえちゃんとは本当に別人のようでした。
この明るささえあれば、前半は乗り越えられます。
ただ、
やはりやり慣れていない為か、明るさが弱いです。
本来の相方のしげ君やたっ君が暗く演じてしまったら引きずられてしまうでしょう。
オイラがりえちゃんに求めたいのは、逆に引っ張ってもらうことです。
次の劇団練習の時にも同じようにやってくれることを祈るばかりですな。
油断してるとすぐ出来なくなるからね。
後、言われて修正するんじゃなくて、言われる前から常にテンション上げて演じるように気を付けて下さい。
一緒に遊んだあの時間を、どうか無駄にしないように。
一度でもやれた以上は、あれを基本ベースとして考えるから覚悟して下さい。
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