2013年03月27日 配信

ども、演出です。

23日の土曜日に本番が終了しました。

市川・船橋・千葉で活動している劇団の集合公演イベント。

劇。市川アートフェスティバル「桜」の公演です。

前日のゲネは中々衝撃的でした。

他団体との兼ね合いがあるので「仕方が無い」のは100%仕方が無いのですが、十夢の持ち時間が大幅に削られてしまいました。

本来もらっていた時間は2時間半。

十夢はいつもゲネの時間は12時間取ります。

本番前日は丸々芝居に漬かるのです。

だもんで、2時間半、ということに不安を覚えていましたが、実際には更に削られて2時間。

しかも今回、相当大道具に凝った為、その準備に手間取ってしまいました。

大道具の作成だけで約45分使ってしまい、音響・照明に時間を費やすことが出来ませんでした。

役者には数ヶ月前から「ゲネでは役者の練習は一切出来ない」と言ってあったので、それ相応の覚悟はしてもらっていました。

ただ、ゲネの時間は削られてしまいましたが、運営委員会の皆さんと舞台監督には本当に、心から感謝しています。

一緒にイベントに参加させてもらって本当に嬉しかったですし、楽しかったです。

オイラもまだまだ勉強しなくてはならない事が多いんだなぁと感じました。

運営委員会の方の中には照明や音響、大道具のプロとして動いている方もいて、様々な話が聞けてためになりました。

そして、有り難い事に、今後の十夢の大道具作りは頼めるかもしれません。

しゃ、社交辞令でなければね・・・。(-。−;)

様々なノウハウの吸収はこのイベントに参加しないと得られなかったものです。

そして、他団体との交流なんて持てませんでした。

この人脈は宝物です。

名刺を頂いたり、名刺の裏に手書きで名前や携帯番号を書いてくれたり。

これをオイラが上手く十夢の糧としなくてはなりません。

イベントが終わったからと連絡を無くすのではなく、これからの付き合い方が大切なのだと思います。

本番当日。

会場前の通りには、たくさんの桜が咲いていました。

オイラはそれを携帯のカメラで撮影しました。

何となく、残しておきたくなったのです。

事前準備に力を貸して欲しいと言われ、つよし君、ひで君、しゅん君、オイラの4人は朝9時に現地入り。

ね、眠もい・・・。が、そんなことは言ってられません。

今日は本番なのです!

正直、体力は19日からの大道具作りと、連日の練習で限界でした。

気力も削られています。

モチベーションを保つのがやっとでした。

でもまぁ本番が終われば開放されるのですから、あと少し我慢と頑張れば良いだけです。

で、早く来たのはいいのですが、意外とやることがなく「楽屋で待機」ということになりました。

オイラは体力の回復に努めます。

横になり、目を閉じました。

つよし君がiPodを貸してくれて、2月頃に通した音声を聞きながら寝ました。

しっかし・・・この日のオイラの演技、最悪だな。

台詞が全然言えてないし、間の取り方も悪い。

テンションも低いし。

心の中でつぶやきながら台詞を言うのですが、聞こえてくる「音」との違いが大きすぎて萎えてきます。

この日、オイラがもう一人いて、オイラの演技を見てたらボロクソ言ってたと思う。

今のオイラなら絶対に言わないような台詞回しです。

これを「成長」と取るのか、単にこの日が「最悪」だったと取るのか。

よし、ここは前向きに「成長」と取ることにしよう。

しばらくすると女性陣も会場入り。

イベント参加団体が舞台に集まり、気合いれ。

時刻は12時。もうすぐ開場。

1時間後には最初の団体、「やしき座さん」の本番が始まります。

一度楽屋に戻り、ゆっくりします。

自由時間です。

心配性のオイラは何度も台本を読みます。

時刻は1時。

やしき座さんの朗読劇を鑑賞。

暗い舞台の中・・・淡々と物語りは進み・・・一つの謎はやがて予期せぬ方向に・・・

そして!

ラストは「世にも奇妙な物語」のような終わり方でした。

なるほど。

オイラは朗読劇というものを見たことがありませんでしたが、これはこれで中々面白い手法です。

皆さん、朗読劇なので本を持っていましたが、アレ、きっと台詞として覚えてましたよね?

100%覚えていなかったとしても、本を見なくてもある程度はスラスラ読めるレベルではあったのではないでしょうか。

貴重な時間でした。

時刻は1時50分。

皆で楽屋に戻ります。

ダンスチームには楽屋に残ってもらい、振り付けの確認をしてもらいます。

つよし君とみさとちゃん、ひで君とりょう君と外に出て、発声と滑舌練習。

ひで君とりょう君には、本番前の漫才を頼んでいます。

あまり大声は出せないので発声はそこそこに、滑舌を中心に練習しました。

早口言葉や自分の持っている台詞を繰り返し練習。

少しずつ、身体が温まってきます。

少しずつ、緊張と精神の高まりを感じます。

身体は温まっているのに、身体に力が入らないというか、芯が冷えるというか。

口の中は乾き、顎の動きが固い感じがします。

それでも集中力が増し、後ろの人の気配まで感じられるほどです。

今回の芝居はいつもの本番とは違います。

背負っているものがあります。

「大丈夫。大丈夫。」

何度も自分の中で唱えました。

「大丈夫。大丈夫。成功する。成功する。」

同じ言葉を何度も唱えました。

5人で楽屋に戻ります。

ダンスチームが今まで練習していたのでしょう。

一帯だけ熱気が・・・。

正気か?(; ̄ー ̄A

本番前に燃え尽きてしまうぞ。

でも、ダンスチームの目はランランと輝いていました。

本当に、本当に、この人達にお願いして良かった・・・。

最高に、最高の仲間です。

十夢の現メンバーが揃い、円陣を組みます。

今回ばかりはオイラが音頭を取らせてもらいました。

オイラ「劇団十夢!ファイト〜〜!!」

時刻は2時45分。

少々押しているようです。

十夢の本番は3時15分からとなりました。

男性陣には大道具作りを手伝ってもらい、一気に仕上げます。

ようこちゃんとたっし君は調光室に。

ひで君は音響卓に。

ひで君は漫才があるので、準備が終わった後、舞台に来てもらう様にしました。

昨日一度作業をしているので皆柔軟に動いてくれます。

舞台監督さんも一生懸命急いでくれました。

みるみる壁が出来ていきます。

サイドボード、机、ちゃぶ台、プレゼン台を設置。

今までの十夢の公演の中で、間違いなく贅沢なセットです。

これ十夢で独自に全部そろえたら、間違いなく5万円以上かかります。

何といっても壁の高さが違います。

普通は180cmくらいの壁なんですけどね。一般的な合板のサイズが180cmなんです。

でも今回は270cmあります。

「主役の2人はどんだけ良いマンションに住んでんだよ!」と舞台監督さんと笑いあったのはいい思い出です。

大道具の設置が終わったら次に小道具の設置。

置き場所を間違えたら芝居がストップしてしまいますからね。

入念にチェックが必要です。

本番当日ではありましたが、なべちゃんに舞台袖にスタンバイしてもらい、つよし君の小道具渡しや、みさとちゃんの着替えの手伝いをお願いしました。

なべちゃん、有難う!

本当に助かりました!!

でも、

なべちゃんが袖に居てくれて助かったのは、小道具渡しでも着替えの手伝いでもないんです。

本当に助けられたのは、つよし君でもみさとちゃんでもありません。

オイラです。

なべちゃんが袖に居てくれて本当に良かった。

本番ラスト付近で、まさか、あんなことになるなんて思わなかったですから・・・。

時刻は3時2分。

舞台監督さんが漫才開始の許可を出してくれました。

オイラはひで君とりょう君に漫才のGOサインを出します。

2人は力強く頷き、客席へと向かいました。

舞台上はシーンと静まり返ります。

客席ではお客様が談笑しています。

その談笑を切り裂くように、2人の声が大きく響き渡ります。

時刻は3時5分。

ひで君とりょう君のコンビ、

「さくらミカン(字はこれで合ってるのかな?)」の漫才開始です。

そして、それは、

十夢の公演開始の合図でもあるのです。

【活動内容】
・十夢主催の自主公演
・持ち込み企画による企画公演

※お問合せはホームページからお願い致します

【団員募集中!】
初心者だって大歓迎!!
30代中心のアットホームな劇団です!
お気軽に見学に来てください。
一緒に楽しく舞台を創りましょう!!

ちょっとだけ「勇気」を出してください。

『未経験者だから・・・』 『もう年齢的に厳しい?』

『取り柄が一つも無いから』 『うまくやっていけるか不安』

こう思っている方はきっと多いと思います。
でも、ちょっとだけ、
ほんのちょっとだけ勇気を出してみてください。

何も気兼ねなんか要りません。
「遊びに行ってみよう!」と思うだけでいいのです。

劇団に入る・入らないはその後!
続くか続かないかの心配は更にその後!

そして、「うまくやっていけるか」の心配は・・・。

まずは私達を見てください。
私達はプロではありません。
誰に強制させられているわけではなく、
好きだから芝居を続けているのです。
でも、強制されていないからこそ、
一緒に芝居を創る仲間を大切にし、
時には楽しく笑って、時には悩みを相談したり、
同じ時間を共有できる喜びを持っています。

「誰か」と「何か」を創る喜びは、
本当に特別な時間です。
この喜びは、アナタの人生をもっともっと輝かせることでしょう。

私達は、待っています。
一緒に喜びを分かち合える仲間を待っています。
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