2016年01月24日 配信

1/24(日)船橋市と津別町の絆で「クマヤキ」が全国区に

東武百貨店の北海道物産展で好評

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 船橋市と市民間の青少年交流が深い北海道網走郡の津別町内だけで販売されてきたB級グルメ「クマヤキ」が1月21日~26日、東武百貨店池袋店(豊島区西池袋1-1-25)で行われている北海道物産展で販売中だ。

 クマヤキは、津別町内の道の駅「あいおい」のみで販売している商品。北海道を代表す生物として知られるヒグマの型に小麦粉などを流し込んで中にアンを挟み込んで焼き上げた菓子。ヒグマの型は同町出身のイラストレーター、シゲチャンこと大西重成さんがデザインした。

 北海道物産展は、東武百貨店の物産展でも最も人気の高いものの一つ。クマヤキの販売は今回が初めてだが、北海道の小さな道の駅だけで販売している商品をこの舞台に立たせるために背景では関係者の並々ならぬ努力があった。

 クマヤキの肝になっているのは、シゲチャンのデザインした可愛らしいヒグマの型と皮のしっとりとした食感に端っこ、俗にいう耳の部分が持つ独特のパリパリ感、北海道産の小豆を使った甘すぎない上品なアンコの味だが、普段「あいおい」で使っているこれらの材料を北海道から運ぶだけで大変な運賃がかかるというのだ。

 クマヤキの味を東京で再現し、料金もリーズナブルなものに抑えるために原材料を東京近郊で調達しなければならなかった。しかし今回、北海道産の小豆を使っている秘伝のレシピのアンコだけはどうにも出来なかった。北海道で仕込んで池袋まで運ぶのでは運搬効率が悪ずぎる。

 クマヤキの販売責任者伊藤同さんは「東京に近い船橋の人たちに相談してみよう」と、船橋市内で餡子の製造を手掛けている甲石製餡(船橋市海神町東1-944)に相談した。

 同社で「クマヤキ」の現物を取り寄せ、アンコの部分を成分分析にかけ、使用している原材料と同じ産地のものを使ってアンコを作った。実際に完成したアンコの試作品を試食し、「あいおい」の味を再現することに成功した。

 無事に製造工程を準備し21日~販売を開始したクマヤキ。芸能人やマスコミの注目という助けもあって初日から爆発的な人気になった。

 「朝、物産展が始まってから水分補給だけしかできなかった。とてもお昼ご飯を食べるどころの話ではなかった」(販売担当者のSNSから)という程の人気。21日に取材で訪問した際にも長蛇の列が途切れる様子はなかった。

 そして23日、朝の情報番組で東武池袋店の北海道物産展が取り上げられ、ワンコーナーだがクマヤキも紹介された。

 テレビを見て北海道物産展を訪れた多くの客が「あいおい」のブースに詰めかけた。雪の深くなるこの時期、道の駅「あいおい」では平日1日かけても20個しか売れないこともあるというクマヤキだが、この日販売されたのは2500個だった。池袋東武の北海道物産展での販売は26日まで。.

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※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

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MyFuna編集部

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