2015年07月05日 配信

7/5(日) 透析患者の生活を支援するための研究会が開催

透析専門の大島記念嬉泉病院で

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 三咲にある透析患者を専門に診る大島記念嬉泉病院(船橋市三咲3-5-15)で6月30日、「大島記念きせん病院透析ライフ研究会」の第1回目となる研究会が開催され、透析患者、その家族、ケアマネジャーなど50人以上が参加した。

 同研究会は全13回での開催予定。患者とその家族を総合的に支援できる体制作りを目指し、透析患者、その家族、支援する医療スタッフや介護スタッフが一緒になって透析に関わることをみんなで研究していくというもの。

 同日は、透析患者と家族の支援体制について、栄養科、リハビリテーション科、看護科が現在の体制や活動についての発表を順番に行い、最後に透析センター長の岸本智裕先生が透析センターについて講演を行った。

 栄養科からの発表は、透析患者にとって大切な制限食の支援体制について。現在行っているサービスとして、検査結果をもとにした栄養相談、院内のレストランでの制限食の食事提供、制限食弁当の宅配を行っていることのほか、栄養士が自宅へ訪問して制限食を調理するというサービスがあることを発表した。
 「食事が制限されている中でも、美味しい、早い、安心を感じていただける食事を提供したいと思います」と栄養科の前田綾乃さん。

 リハビリテーション科からは、外来通院時、入院中、在宅療養時とADL(日常生活動作)の状態に合わせた個別の支援を提供していることを発表。透析専門病院にリハビリテーション科があるのは県内でもわずかで、8月からは訪問リハも開始予定だ。「筋力を維持するためにもリハビリを継続的に行うことが大切です」と話すのは、リハビリテーション科の若林宣之さん。

 看護科からは、ライフケアセンターの活動について発表された。同施設では透析 患者のためのデイサービスと訪問介護のサービスを行っており、デイサービスでは手品などのレクリエーションを実施し、訪問介護ではおむつ交換や食事介助などの生活支援を行っていることを紹介した。「自立した生活ができるよう支援を行い、積極的に生活を楽しんでいただきたいと思います」と看護師の梁原裕恵さん。

 また、透析センター長の岸本智裕先生は「透析センターの役割としては、何かと管理されることが多い患者さんとご家族の負担を軽減する総合的支援を行っていきたいです」とも。

「透析治療だけ行うのではなく、患者さんとそのご家族の生活全般を支援できるよう専門職と協力しながら、最後まで自立した生活を過ごせるための支援を行いたいです」と石川清隆院長は話した。

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MyFuna編集部

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